東京都の人口は2025年がピーク。都下は2020年から減少が始まる

[2017/4/3 00:00]

東京都の人口は「1,398万人」まで増える

東京都の総人口は2025年に「1,398万人」でピークを迎えます。

地区別で見ると、区部(23区)の総人口は、2025年に「979万人」に達してピークを迎えます。

都下(多摩・島しょ)の総人口は、一足早く、2020年に426万人でピークを迎えます。

出典:東京都

ピークを迎えた後は、都民の自然減が増えて、他県からの流入である社会増を上回るため、人口が減少します。

出典:東京都

2040年まで人口増が続く「都心3区」

人口減が始まる時期は、地区ごとに異なります。

2025年までに、都下と一部の区は人口のピークを迎えます。

同じ23区内であっても、人口減少が早く始まる区と、最後まで人口が増え続ける区とがあります。

半分以上の区は、遅くとも2025年までにピークを迎え、人口の減少が始まります。

少し遅く、2030年にピークを迎える区は、「文京区」「台東区」「品川区」「渋谷区」「板橋区」です。

「江東区」は、2035年にピークを迎えます。

いわゆる「都心3区」と呼ばれる「千代田区」「中央区」「港区」は、2040年まで人口増加が続きます。

千代田、中央、港の3区は、2040年まで人口増が続く

人口が減ると、生活や不動産価格に影響が出る

人口の減少が始まると、その地区の医療や社会福祉などにも影響が出てきます。

また、人口が減少している地域では、スーパーなどの小売店が少なくなったり、バスなどの公共交通機関の本数が少なくなるなど、生活上の不便が発生することも少なくありません。

さらに、自宅を購入した場合などは、将来的な不動産の価値が予想よりも下がる可能性があります。

逆に言えば、中古マンションの相場などは下がる可能性が高いので、中古物件の購入を目指す場合にはチャンスとなるでしょう。

特に、これから住む場所を選択する可能性がある人は、将来の人口の増減について意識しておくと良いでしょう。

[シニアガイド編集部]