樹木葬や生前予約もある「都立霊園」の募集開始【2018年版】

[2018/5/26 00:00]
小平霊園の桜

メリットが多い「都立霊園」

東京都が所有する「都立霊園」の、平成30年度(2018年度)の申し込みが、もうすぐ始まります。

都立霊園は、東京都民を対象にした霊園で、葬られる人の宗教や宗旨などを問いません。

以前からある一般的な墓地や芝生墓地のほかに、合葬施設が増えており、一部には樹木葬が行なえる霊園もあります。

霊園の使用料は、墓のタイプや立地によって異なりますが、一般の霊園よりも割安です。

他の人と一緒に入る「合葬施設」を選べば、遺骨1体当り5万円台からあります。

さらに、年間管理料が数千円と安く、合葬施設の場合は無料のところもあります。

また、都立霊園は歴史が古く、「青山霊園」のように、現在では建設不可能な一等地に存在します。都内の良い場所にお墓が欲しい人にも、見逃せないチャンスです。

抽選は8月、使用開始は12月

2018年の募集は、6月から始まります。

日程は次のようになっています。

  • 申込書配布:6月25日(月)~7月17日(火)
  • 申込期間:7月2日(月)~7月17日(火)
  • 抽選日:8月28日(火)
  • 使用許可:12月中旬

霊園ごとに異なる申し込み資格

都立霊園の応募資格は厳密で、せっかく当選しても、資格を満たしていないことが分かって、無効となる人が絶えません。

応募資格の基本は次の3点です。

  • 都内に3年以上継続して住んでいる
  • 現在守っている遺骨がある
  • 遺骨に対して、祭祀の主宰者である

「祭祀の主宰者」という言葉は、難しいのですが、次のいずれかに該当すれば大丈夫です。

  • 葬儀の喪主を務めた
  • 法事の施主を務めた
  • 役所に死亡の届けをした、或いは火葬の申請をした

何が難しいかというと、申込みを行なう施設によって、これらの条件が変わることです。

例えば、青山霊園、谷中霊園などでは、継続して住んでいる期間が「5年以上」になります。

また、八柱霊園では、都民に加えて、霊園がある千葉県松戸市の住人も対象となります。

細かい規則の例では、八王子霊園や小平霊園では、遺骨に「申込遺骨は改葬遺骨でないこと」という条件が付きます。つまり、別の場所に葬られていた遺骨を移すことはできません。

逆に、合葬施設では、遺骨が無くても「生前申込み」が可能です。

今回の申し込みで言えば、11に分類されている施設のそれぞれについて、慎重に使用条件をチェックする必要があります。

ここからは、今回募集している施設について、主な特徴を解説しましょう。

自然に還るための「樹木葬墓地」

出典:東京都

樹木葬が可能な霊園は、死後は安らかに自然に還りたいという都民の思いに応えるための施設です。
都立霊園の場合、樹林墓地と樹木墓地の2種類の施設が用意されています。

「樹林墓地」は、納骨施設に多くの遺骨を一緒に埋蔵します。「樹木墓地」は、遺骨を個別に埋蔵します。

なお、樹木葬の場合、お参りの基本は献花で、お線香は制限されることがあります。

施設によってお骨の扱いが異なる「合葬施設」

出典:東京都

合葬施設は、お骨の取扱いや施設の使用期間によって、いくつかの種類があります。

お骨の取扱いでは、「一定期間後共同埋蔵」は20年間個別に保管した後に共同埋蔵しますが、「直接共同埋蔵」では納骨時に共同埋蔵されます。

また、多磨霊園の「長期収蔵施設」は、使用期間が30年と定められていますが、更新が可能です。参拝する遺族が残っていれば、更新して使い続けることができます。

このように、施設ごとに細かい違いがあるので、遺族の事情や気持ちを汲んで選ぶ必要があります。

なお、「長期収蔵施設」はお骨を収蔵するためのものなので、参拝は間接式と言って、お骨の前ではなく、参拝所で行ないます。

我が家のお墓が手に入る「平面墓地」

出典:東京都

「平面墓地」とは、霊園内の地面に墓石を建てるタイプの一般的なお墓です。

「独立した形で我が家のお墓が欲しい」という場合には、平面墓地を選ぶことになります。

都立霊園の場合、平面墓地は「一般埋蔵施設」と「芝生埋蔵施設」に分けられます。

「一般埋蔵施設」は、一定の区画内であれば、自分の好きなスタイルの墓石を建てることができます。

出典:東京都

「芝生埋蔵施設」は、芝生の上に、指定された形の墓石を建てます。

自分の個性を出したい場合は、墓石の種類や刻印で周囲との差別化を図ることになります。

平面墓地は、値段が高いことが特徴です。

都立霊園は、民間の霊園に比べれば安価ですが、それでも平面墓地はお金がかかります。

また、墓石は使用者の負担になります。

指定の期間内に建てないと、当選が無効となりますから、その分の予算も考慮する必要があります。

「申込みのしおり」を熟読して、ゆっくり考えよう

都立霊園の申し込み自体は、郵送かインターネットで可能です。申し込み書類は、都庁や市区町村の窓口で配布されます。

申し込み書といっしょに配布される「申込みのしおり」はPDFでも配布されますが、情報量が多いので、できれば紙の状態でもらって、熟読することをおすすめします。

誰かのために建てる場合でも、自分の分を生前予約する場合でも、お墓を建てるということは、自分の人生を見直すきっかけとなります。

ぜひ、自分がどういうお墓に入りたいのか、考える機会にしてください。

【お知らせ】この記事は2018年5月26日に内容を更新しました。

[シニアガイド編集部]