残りの人生を快適に過ごしつつ、後に借金を残さない「リバースモーゲージ」

[2015/8/31 19:55]

住まいを売らずに、お金を借りる

老後の手持ち資金不足から、持ち家を手放してしまう例を聞きます。しかし、住み慣れたマイホームを手放すのは、シニアにとってはとてもつらいことです。また、一度手放すと、再び持ち家を手に入れることは難しく、毎月の家賃が負担となります。

あわてて自宅の売却を考える前に、検討してほしい手段が「リバースモーゲージ」です。「リバースモーゲージ」なら、持ち家に住み続けながら、生活資金を借りることができます。せっかくの持ち家を手放す前にぜひ検討してください。

老後に資金が足りない時の選択肢「リバースモーゲージ」

定年後の生活資金は「年金」が柱になりますが、貰える金額には限りがあります。貯金を用意するか、働き続けていないと、生活が苦しくなります。

また、生活資金にかぎらず、大きな金額のお金が必要な機会は、老後になっても意外と多いものです。

「リバースモーゲージ」は、持ち家はあるけれど、資金が足りないというときの選択肢です。簡単に言うと、「家と土地を担保にして借金をするが、そのまま住み続けられる。本人が死去したあとは、担保を売却して借金を精算する」というものです。

リバースモーゲージの最大のメリットは、そのまま住み慣れた家に住み続けられることです。新しい住居を探して引っ越しする手間や、住み替え先の家が借りられないという不安がありません。

また、収入がなくても、最後は家を売却することで、かならず借金が精算できるという安心感があります。

首都圏の一戸建てが対象「みずほプライムエイジ」(みずほ銀行)

http://www.mizuhobank.co.jp/loan/reverse_mortgage/index.html

みずほ銀行のリバースモーゲージローンは、申し込み地域が東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県で、土地の評価額が2,000万円以上の一戸建ての所有者が対象です。申し込み年齢が55歳以上と低いのが特徴です。

対象地域が広い「住宅担保型老後資金ローン」(三井住友信託銀行)

http://www.smtb.jp/personal/loan/reverse/mortgage.html

三井住友信託銀行のリバースモーゲージは、対象となる地域が広いのが特徴です。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県にある土地付一戸建住宅の持ち主が対象となります。ただし、担保不動産の土地評価額が原則8,000万円以上と資産価値があることが条件です。対象年齢は60歳以上84歳未満となります。

少し敷居が低い「SMBCリバースモーゲージ」(三井住友銀行)

http://www.smbc.co.jp/kojin/reverse-mortgage/

三井住友銀行のリバースモーゲージは、対象地域が三井住友信託銀行と同じで、土地評価額の制限が6,000万円以上と、やや緩くなっています。また、年齢も「満60歳以上の方」で上限がありません。

東京と大阪ならマンションも対象になる「充実人生」(東京スター銀行)

http://www.tokyostarbank.co.jp/products/loan/homeloan_jyujitsu/index.html

東京スター銀行の「充実人生」は、一部の地域とはいえマンションが対象になるのが最大の特徴です。全国の一戸建て住宅が対象ですが、東京と大阪周辺の一部の地域についてはマンションも対象になります。対象年齢は55~80歳です。

家族と共有の物件も対象(朝日信託)

http://www.a-t.jp/reverse_mortgage/index.html

朝日信託のリバースモーゲージは、家族と共有している土地・建物についても対象としているのが特徴です。対象となる地域は東京都、神奈川県、埼玉県です。提携している銀行経由でも申し込みします。

土地評価額が1,500万円からと敷居が低い「不動産担保型生活資金貸付(東京都)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/seikatsu/seikatusikinn_fukushi.html

公的機関によるリバースモーゲージの例として、東京都の「不動産担保形生活資金貸付」があります。担保となる不動産は、土地の評価額が1,500万円以上の一戸建て住宅。年齢が65歳以上の低所得世帯が対象。月額で30万円以内で貸出が受けられます。

バリアフリー化リフォーム用のリバースモーゲージ(住宅金融支援機構)

http://www.jhf.go.jp/customer/yushi/info/reform_older.html

住宅金融支援機構の「高齢者向け返済特例制度」は、バリアフリー化などのリフォーム用リバースモーゲージです。生存中は利息のみを支払い、元本は死亡時に土地建物を処分することで精算します。大規模なリフォームが必要となったが手元資金が足りない場合に検討する余地があります。

いったん家を手放すと取り戻せない!

年齢が高くなると、生活のスタイルが固定化しているので、自宅の売却や転居は大きな精神的負担になります。また、一度手放した家を取り戻すのは、とても大変です。

自宅を手放す選択をする前に、必要な資金をリバースモーゲージで得られないか、ぜひ検討してみてください。

[シニアガイド編集部]