1日8時間いる会社での地震にも備えよう

[2015/9/1 19:28]

【お知らせ】この記事は2016年1月17日に内容を更新しました。

オフィスでも地震対策が必要

東日本大震災から4年以上経ちました。震災の際には、東北地方に比べれば被害が少なかった都内でも交通機関が停止し、主要なターミナル駅はオフィスからの帰宅困難者であふれました。

あの経験を思い出しながら、オフィスで震災に遭ったときにどうすれば良いのか、改めてまとめてみました。

身を守った後の家族との連絡は、スマホが命綱となります。

震災直後は自分の身を守る

大きな地震の最中は歩くことも難しくなります。机の下などに入って、自分の身を守ることに専念しましょう。

むやみに移動せずオフィスに留まる

震度5弱を超える大きな地震では、点検などのため交通機関が乱れます。また、地震から3日間は、避難よりも緊急性の高い救助が優先されます。

東京都では、帰宅困難者防止条例を制定し、オフィスに3日分の水や食料を準備するように事業者に求めています。

室外で震災にあったときも、身を守るのが最優先

オフィスの外にいるときや外出時も、自分の身を守るのが最優先です。あわてず行動しましょう。

LEDライトやLEDランタンを用意しておく

多くのオフィスでは停電になっても非常用の灯りが用意されています。それでも、自分用に小さなLEDライトやLEDランタンを用意しておくと便利です。万が一、歩いて帰る場合にも便利です。

LEDライトは何年か1度は点灯を確認して、乾電池の寿命と液漏れに気を付けましょう。

全員が歩いて帰れるのは10kmまで、20km以上は歩けない

東日本大震災では、交通機関が停止しているか、非常に混雑していたために、歩いて帰る人がたくさんいました。

しかし、東京都の想定では、全員が徒歩で歩ける距離は10kmで、そこから、1km遠くなるごとに10%の人が脱落し、20kmになると全員が帰宅困難者となるとしています。

普段から、オフィスから自宅まで何kmあるのかGoogle Mapなどで確認しておきましょう。

歩きやすい靴を用意しよう

自分の目的地が20km以内でもハイヒールやビジネスシューズでは、歩ける距離が短くなります。イザという時に歩くつもりなら、歩きやすい靴をオフィスのロッカーに備えておきましょう。

家族との連絡手段を複数確保しておく

地震の揺れが収まったら、会社内での指示に従いながら、家族の安否を確認しましょう。音声通話は極端に通じにくくなるので、メールやSNSなどパケットを使う通信手段を複数用意しておきましょう。

東日本大震災のときに、実際に安否を確認できた通信手段は、「Twitter」「SNS」「携帯電話のメール」「公衆電話」「パソコンのメール」「携帯電話(通話)」の順でした。

家族の安否が確認できれば、急いで帰宅する必要性が下がります。

緊急地震速報を受け取る準備

携帯電話で受け取れる「緊急地震速報」は、直下型地震では役にたちませんが、海溝型地震では避難する数秒から数十秒の余裕が稼げます。各キャリアがサービスを用意しているので、受信できるようにしておきましょう。

緊急地震速報が受信できるスマホ用のアプリも用意されていますので、インストールしておきましょう。

スマホは命綱。モバイルバッテリーの用意も

家族との連絡や、情報の収集など、震災直後は長時間スマートフォンを使います。万が一に備えて、机の引き出しにスマホ充電用のモバイルバッテリーを用意しておきましょう。

オフィス自体を安全なものにしよう

オフィスで仕事をしている場合、個人が防災に努力しても限界があります。

会社に防災意識を持ってもらい、オフィス機器の固定などの対策をとってもらえるように、機会を捉えて働きかけましょう。
記事末尾にある日本オフィス家具協会のパンフレットなどが参考になります。

[シニアガイド編集部]