急な死去に際して葬祭業者を探す3つのホームページ

[2015/9/10 14:58]

遺体の搬送で始まる葬祭業者との出会い

身近な人が死去すると、それまで予想していなかったほどの慌ただしさに襲われることになります。

とくに、予想していなかった死去の場合は、いろいろな手配が一度に必要になり、多くの決断を迫られます。

最初の決断が、葬祭業者の選択です。

現在では、多くの方は病院で亡くなりますので、それを前提にします。一般的に、病院では遺体をいつまでも安置して置けません。通常は当日、夜間の場合でも翌日には、遺体の搬送を迫られます。遺体の搬送は、葬祭業者に依頼するのが一般的です。

まず考えることは、遺体の安置先を決めることです。自宅なのか、業者が案内する安置施設を希望するのかを決めましょう。それが決まったら、葬祭業者の選択です。

ずっと付き合いがある「いつもの葬儀屋さん」がある場合は、この時点でお願いしましょう。

病院に相談すると、私立病院では病院に出入りしている指定業者を紹介してくれます。公立病院では、公平の見地から複数の業者の一覧表を渡されることが多いようです。

ここで葬祭業者に依頼するのは、遺体を安置できる場所への移動ですが、これがきっかけになって、そのまま葬儀本体の依頼へなだれ込んでしまうことがあります。慌ただしい状況ですので、葬祭業者を途中で変更することに割く余裕がないのです。

それが、故人や遺族の要望と合致した業者であれば良いのですが、故人や遺族が、葬儀の形式や予算面で希望を持っていると、すり合わせに苦労する場合があります。

お付き合いのある葬祭業者がいない場合は、できれば遺体の搬送の時点で、最後までお付き合いできそうな業者を選択しましょう。

ここでは、葬祭業者を紹介してもらえるサイトを3つ紹介します。

定額が特徴の「イオンのお葬式」

小売業のイオンのグループ会社であるイオンライフが運営するサイトです。

イオンが窓口となり、特約店となっている葬祭業者を紹介します。イオンは葬祭業者に対する研修や評価を行なっており、単なる紹介の域を越えて、品質管理にまで踏み込んでいるのが特徴です。見積書や請求書もイオンがチェックします。

基本的には6つ用意されている葬儀セットプランから選択します。価格は定額で、式にふさわしい「お布施」の目安まで明記されています。追加料金のない定額での葬儀とお布施の明記は、サービス開始当時に大きな話題となりました。

イオンの特徴は、もう1つあります。それは葬祭費用の支払い方法です。

イオンカードを使うと、葬祭費用をカードで支払うことができます。さらに、費用がカードの利用限度額を越えた場合は、限度額の増額に対応します。凄いのは、イオンの手配であれば「お布施」の支払いもカードでできます。

とりあえず手元に現金がなくても、イオンカードを持っていれば葬儀を行なうことができるわけで、大きなグループの一員であるメリットを生かした制度と言えるでしょう。

なお、イオンカードのポイント制度「ときめきポイント」も有効で、葬儀費用についてもポイントが貯まります。

国内最大規模の葬祭情報サイト「いい葬儀」

「いい葬儀」は全国をカバーする葬儀ポータルサイトです。電話窓口への問い合わせに応じて、葬祭業者を紹介することを目的としています。

運営会社である鎌倉新書は、出版社から、インターネットに主体を置いた情報加工業へと展開した会社です。

「月刊仏事」という雑誌を発行している関係からエンディングマーケットに強く、葬儀やお墓について、全国の情報をカバーしています。

Yahoo!のエンディングサービス「Yahoo! エンディング」にサービスを提供していることでも、そのシステムが及ぶ範囲の広さと強力さがわかります。

鎌倉新書では、情報をニーズに合わせて加工して適切な方法で届けるために、「いい葬儀」以外の形でもたくさんの運営サイトを持っています。自分の希望に沿ったサイトがあれば、そこを入り口にして探してみましょう。

もう一つの選択肢「葬儀レビ」

「葬儀レビ」も、「日本最大級」を称する葬儀情報サイトです。

電話相談が基本で、500社以上の提携業者を紹介してくれます。

Webで自分で検索する場合は、葬祭会場から検索できるのが便利です。また、「いい葬儀」とは異なる業者が紹介されることが多いので、両方で検索すると選択肢が広がります。

運営会社の「みんれび」は、歯科検索サイト「歯科レビ」や老人ホーム検索サイト「老人ホームレビ」も運営しており、インターネットメディアに特化した会社です。

葬儀レビの情報は、@niftyの終活サイト「暮らしづくり 終活」のお葬式コーナーにも提供されています。

急ぎのときは電話での相談がおすすめ

ここで紹介した葬祭サイトの利用方法ですが、死去の直後で遺体の搬送を迫られているなど切迫している状況であれば電話窓口に電話を掛け、担当者と相談することをおすすめします。

電話口の向こうに居る第三者と話をすることで、少しだけ心が落ち着きます。また、担当者がチェックしてくれることで、必要な事項が漏れることが少なくなります。

もう少し時間に余裕がある場合は、葬儀のスタイルや、葬祭場の場所などを確認しましょう。写真や地図を見ているうちに、葬儀のイメージを固めることができます。

[シニアガイド編集部]