初めてボランティア活動に参加する前の準備
自分の力を誰かの喜びにしたい
ボランティアは、「自分の力を活かして、誰かの役に立ちたい」という気持ちを活かすことができる活動です。
また、自分の仕事や生活の経験で積み上げた知識やノウハウを活かせる場でもあります。
せっかくのボランティア活動なのですから、自分の意欲と能力がきちんと発揮でき、誰かに喜んでもらえる場所を選びましょう。自分に不向きな活動を選ぶと、意欲が空回りしたあなただけではなく、周囲の人も不幸になります。
そのためには、活動内容に対する知識と、自分が何を提供できるのかという冷静な判断が必要です。いきなり飛び出すのではなく、調べることから始めましょう。
インターネット上では、ボランティアを募集している団体がたくさんあります。まずは、ボランティアに関する基礎的な知識と、働く場所の探し方を身につけましょう。
自分に合ったボランティアを探しやすいサイト
・全国ボランティア・市民活動センター
http://www.zcwvc.net/
全国社会福祉協議会によるボランティア支援サイトです。
まずここで公開されている「はじめてのボランティア」というパンフレットのPDFファイルを読みましょう。ボランティア活動の基礎知識と必要なことがらがまとめられています。とりあえず、これが最低限必要な知識です。
次にトップページ左側にある「全国各地のボランティア窓口」から、地元のボランティアセンターを探してみましょう。
・Yahoo! ボランティア
http://volunteer.yahoo.co.jp/
Yahoo!の1コーナーで、地域や作業内によるボランティア募集の検索ができます。
とりあえず、自分の住んでいる地域でどんなボランティアが募集されているのかを見てみましょう。ごく短時間でできるものから、専門的な能力が必要なものまで幅広く募集されていることがわかります。
また、Tポイントで募金できる「Yahoo! ネット募金」のリンクもあるので、端数が残ったポイントをNPOなどに募金するときも便利です。
・日本赤十字社ボランティア
http://www.jrc.or.jp/volunteer/
日本赤十字社の活動に対するボランティア情報です。
災害時のボランティアに備えた「災害救護セミナー」の開催など、ボランティア希望者の教育課程も紹介されています。
また、献血施設で働くなど、身近な場所でできるボランティアも紹介されています。
国際ボランティア
・JICAボランティア40~69歳の方
http://www.jica.go.jp/volunteer/application/senior/
独立行政法人 国際協力機構(JICA)の海外向けボランティアは、高い語学力と技術力が必要とされるので有名です。実力に自信のあるシニアにとって、やりがいのある仕事です。
2015年度秋の募集では、アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東の約60カ国が対象で、派遣期間は原則として2年間です。JICAの規程にもとづき家族手当、往復旅費、現地生活費、住居費、国内手当等が支給されます。
・日本国際ボランティアセンター
http://www.ngo-jvc.net/
NPO法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)による国際協力ボランティアの募集サイトです。
JVCは、1980年代からの長い歴史を持ち、カンボジアなど8カ国で地域開発や人道支援を行なっています。
ボランティア希望者向けに、月に3回の説明会が開催されており、それに参加することが勧められています。
海外観光客向け東京ガイド
・GO TOKYO
http://www.gotokyo.org/jp/volunteer/
日本を訪れた海外旅行客のために、東京の観光案内を行なう「おもてなし東京」の募集サイトです。
英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などの言語別に募集と登録が行なわれます。
都内からは離れられないが、外国語に堪能な方に向いた活動です。
デスクワークも立派なボランティア活動
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/guide/aozora_bunko_faq.html
ボランティアというと、誰かと一緒に体を使って働くというイメージが強いのですが、一人で淡々とデスクワークを行なうのも立派なボランティアです。
著作権が切れた文学作品のテキストを公開している青空文庫では、テキストの入力、校正、ファイル作成などのボランティアを常に募集しています。上のリンクの「青空文庫のボランティア活動に参加したいのですが」という項目をご覧ください。
資金の提供も立派な援助活動
・認定NPO法人一覧|内閣府
https://www.npo-homepage.go.jp/about/houjin-info/shokatsunintei-meibo
ボランティアを行なっている団体が必要としている活動資金を寄付することも立派な支援です。
多くのボランティア団体では、ネット上で手続きすることで、クレジットカードやスマホを使って、寄付ができます。ご自分が協力したいという分野で活動している団体への寄付を考えてみましょう。
あなたが、ボランティア団体のために作業を行なうことよりも、あなたが得意な方法でお金を得て、それをボランティア団体に寄付することの方が大きな貢献かもしれません。
さらに、ボランティア団体の中には、一定の資格を満たした認定NPO法人となっている場合があります。認定NPO法人への寄付金は寄付金控除の対象となりますので、確定申告を行なうことで所得税と住民税が安くなります。