ダイエットの基礎となる数値「BMI」の計算方法

[2015/9/14 12:16]

BMIは身長と体重から計算する

現在の体重が健康的なものであるかどうかを判断する基準は「ボディマス指数(Body Mass Index)」が用いられています。通常、これをBMIと略して書きます。

BMIは、成人を対象とした数値で、男女とも共通です。

BMIの計算式は世界共通で、「体重(kg)/身長(m)の2乗」です。

たとえば、身長170cm 体重75kgの人のBMIは「75kg /(1.70m × 1.70m)= 25.95」になります。

スマホの電卓機能などで計算するときは、体重を身長で2度割ります。

この方法なら「体重(kg)÷身長(m)÷ 身長(m)」で計算できますから、頭から順に入力できます。

さきほどの例でいえば、75÷1.70÷1.70で25.95となります。

BMIを使う理由

「肥満」とは体重が多いだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。しかし、体脂肪率を正確に測定することは難しいため、BMIを使用します。BMIは、体の総脂肪量とよく相関することが、さまざまな研究で確認されています。

BMIを使用することで、身長と体重という測りやすい数値から、体脂肪の状態が推測でき、肥満の度合いを測ることができます。

ただし、BMIで分かるのは全体としての体脂肪量であり、内臓脂肪型肥満や皮下脂肪型肥満という太り方の違いなどはわかりません。

BMIの国内判定基準

BMIという数値は世界共通ですが、その数値をどう判断するかという基準は、国によって異なっています。国内では日本肥満学会の提唱する基準が標準となっています。

  • 状態:指標
  • 低体重(痩せ型):18.5未満
  • 普通体重:18.5以上、25未満
  • 肥満(1度):25以上、30未満
  • 肥満(2度):30以上、35未満
  • 肥満(3度):35以上、40未満
  • 肥満(4度):40以上

日本肥満学会では、BMI:22の体重を標準体重(統計的に最も病気にかかりにくい体重)としています。

食事量もBMIから計算

厚生労働省が、1日に必要な食事の量を定めている「日本人の食事摂取基準」は、以前は「カロリー」を基礎としていました。

しかし、2015年版からは「望ましいBMIの範囲を維持できる食事量を基準」としています。

BMIの目標は年代別になっています。

  • 18~49歳:18.5~24.9
  • 50~69歳:20.0~24.9
  • 70歳以上:21.5~24.9

BMIを基準とすることで、カロリーベースではカバーできなかった小柄な男性や高身長の女性にも適切な目標を示せるようになりました。

BMIは、年に何度か計って太り具合を知る数値から、頻繁に計って体の状態を知るための数値に変わったと言えるでしょう。

しかし、BMIの変化は体重の変化に表れますから、毎日の体重測定が健康管理やダイエットの基本作業であることは変わりません。1日1回の体重測定を日課とすることから始めましょう。

[シニアガイド編集部]