終活に迷ったらイベントに行ってみよう

[2015/9/29 16:02]

話を聞きに行ってみよう

そろそろ終活を考えなければいけないらしいけど、どこから手を付けていいかわからない。という時は、セミナーなどのイベントに行くのがお勧めです。

とりあえず、専門家の話を聞いてみるだけでも、「あぁ、そんなことから始めるんだ」という気付きがあります。

ここでは、数ある終活イベント中から、まじめに終活に立ち向かうお勉強タイプを2つ、ちょっと変わった異色タイプを2つ紹介します。

無料でお勉強なら「イオン」

イオンの子会社「イオンライフ」が、ショッピングセンターなどで行なう無料イベントです。通い慣れたいつものショッピングセンターなので、足を踏み入れやすいのが特徴です。

セミナーは無料です。テーマは葬祭だけではなく相続や保険なども扱われています。1テーマ30分ですが、何度も繰り返されているので、内容がよく練られていて、基本的なことは頭に入ります。

イベントは平日の昼間に行なわれるので混雑していません。本当に聞きたい人だけが来ている感じなので、集中できます。

だいたい10時過ぎにセミナーが始まって、16時ぐらいで終わります。出入りは自由なので、適当にセミナーを選び、合間で買い物や食事をするのがお勧めです。

会場が広いショッピングセンターでは、セミナー以外にお棺に入ってみる「入棺体験」や「人形供養」などのイベントも用意されています。また、葬祭業者や生命保険会社、税理士などが相談窓口を設けていることもあるので、セミナーをきっかけにして相談することもできます。

ガッチリ勉強なら「クラブツーリズム」

クラブツーリズムは旅行会社ですが、終活には力を入れていて終活カウンセラー協会と組んで「終活の教科書」という本まで出しています。

終活講座はテーマ別で、カバーする範囲も広く、遺言状の書き方から海洋散骨の体験まで用意されています。座学からツアーまで内容に応じて形態が変わります。

海洋散骨や樹木葬は、話には聞いていても、実際に目にすることは少ないので体験できる機会は貴重です。また、ツアーなので、特定の業者による見学会のように営業が表に出ないので、その点も気楽に参加できます。

異色の人寄せイベント「千の風」

フラワーアレンジメント教室、マジックショー、野菜詰め放題、くじ引き大会など、終活イベントとは思えない積極的な客寄せでテレビでもよく紹介される葬祭会社です。

正確には天光社という会社が展開しているブランド名が「千の風」です。このブランド名もイベントも、なかなか足を運びにくい葬祭場を覚えてもらおうという強い意図が感じられます。

実際に行ってみると、葬祭場に足を踏み入れるだけでなかなか面白く、「へぇ~、新しい葬祭場ってのは、こんなふうになっているんだ」と感じるだけでも、終活を考えるきっかけにはなります。千の風は家族葬などの小規模な葬儀が中心で、そのための間取りや設備などを見るだけでも面白く過ごせます。

社葬を学ぶ無料終活セミナー「セレモア」

個人だけではなく、法人にも終活は必要です。

たとえば、代表取締役や創業者が亡くなったときの対応は、総務部門では必須の知識でしょう。

セレモアは個人から法人まで幅広く扱っている関東圏の葬祭業者です。最近は法人部門に力を入れていて、商工会議所などで社葬セミナーを行なっています。

表題からして『密葬~社葬・お別れの会「会社がすべき事前準備」実務セミナー』と手堅く、内容も「第1部 社葬取扱規定編」「第2部 社葬マニュアル編」で、事前準備から急な訃報への対応まで万全です。

セミナー参加者のプレゼントは「社葬百科」と「名刺香」です。名刺香は桐箱に名刺と一緒に入れてほのかな匂いを移す匂い袋です。名刺がらみなのが会社っぽいですね。

この無料セミナーは、すでに10月分は締め切りになっており、11月は立川と八王子で開催されます。

[シニアガイド編集部]