60歳以上なら格安になる大相撲の枡席
4人座れる枡席が格安で購入できる
シニアにファンの多い大相撲には、シニア優待の入場券が用意されています。
ここでは開催が近い2015年11月場所(九州場所)を例に見てみましょう。
最近の大相撲の本場所では、シニア優待席は「枡席(ますせき)」に用意されています。枡席というのは木枠で区切られた平らな床で、最大4人まで座ることができる。
枡席には、A/B/Cのランクがありますが、このうちの「枡席C」に、シニア優待の「4人ファミリー/シニア桝C席」が用意されています。
通常の枡席Cでは、1つの枡に3人または4人で座ります。入場料は1人当たり9,500円(税込、以下同)です。
これが、「4人ファミリー/シニア桝C席」の場合、1枡を20,800円で借り切る形になります。4人で使用すれば1人当たり5,200円、3人で使っても1人当たり6,933円ですから、かなりお得です。
60歳以上が1人いれば購入可能
このファミリー/シニア桝は、「大人1名以上+子供(15歳以下)のグループ」または「60歳超を1名以上含むグループ」でなければ購入できません。
60歳以上のシニアが1人いれば、ほかのメンバーは60歳未満でも良いわけで、家族連れが使いやすい設定です。
ファミリー/シニア桝は、相撲協会の予約窓口「チケット大相撲」でのみ販売されています。当日売りは残席がある場合のみですから、必ず事前に予約しましょう。
なお、発券されるチケットは引換券で、観戦当日に会場の窓口にて全員揃ったうえで入場券と引換が必要です。また年齢等が確認できる身分証明書も必要となります。
これは、ファミリー/シニア桝のチケットが転売されて60歳以上を含まないグループが使うことを防ぐためでしょう。入場条件と異なるメンバーで入場した場合は、通常料金との差額が必要となります。
両国国技館開催でも、同様の設定
今回は、九州場所を例にして見ましたが、両国国技館で開催され本場所でも同様の「ファミリー/シニア桝」が設定されています。
入場時にちょっと手間はかかりますが、お相撲が好きな親御さんを連れて観戦する際には、ぜひ検討してください。シニアの方がお相撲好きのお孫さんを連れて観戦するのにも向いている席ですね。
二人連れなら11月場所限定チケットの利用も
余談ですが、11月場所には2人で枡席が使用できる「らくらくマス」という入場券も用意されています。これは、枡席を2人で使用する設定で、1人当たりの料金は9,500円です。つまり、2人分の19,000円で1つの枡席を専有できます。
たとえば、ご夫婦2人で枡席を専有してゆったりと観戦したいという場合には、「ファミリー/シニア桝」よりも安く入場できます。枡席に入る人数に応じてチケットの種類を選びましょう。