長寿のお祝いは、いつ差し上げれば良いか
[2015/10/5 15:45]
家族や親族の長寿を祝う行事は、昔から伝えられてきた節目で行ないます。このような長寿のお祝いを「賀寿(がじゅ)」や「年祝(としいわい)」と呼びます。
なお、賀寿は数え年が基本ですが、現在では満年齢の誕生日前後に祝うことが多くなっています。
また、以前は還暦の祝いは大きく祝いましたが、現在では60歳では現役であることが多いため、ごく内輪の祝いにすることが多くなっています。
また、贈り物の内容も、還暦ならば「赤いちゃんちゃんこ」という定番がありましたが、現在ではあまりこだわる必要はありません。お祝いの色は少し意識しつつも、受け取った方が喜びそうなプレゼントを考えましょう。
- 還暦(かんれき)
- 60歳。干支(えと)が出生時の干支に還る(もどる)ため。お祝いの色は赤
- 古希(こき)
- 70歳。「人生七十古来稀なり」という杜甫の詩が出典。紫
- 喜寿(きじゅ)
- 77歳。「喜」の草体が七十七のように見えるため。紫
- 傘寿(さんじゅ)
- 80歳。「傘」の略字が縦書きの八十に見えるため。金または茶
- 米寿(べいじゅ)
- 88歳。「米」の字が八十八と分解できるため。金または茶
- 卒寿(そつじゅ)
- 90歳。「卒」の略字(卆)が九十と分解できるため。紫
- 白寿(はくじゅ)
- 99歳。「百」の字から一をとると白になるため。白
ここに掲げたもの以外に、「半寿(はんじゅ)81歳」があります。一般にはあまりなじみがありませんが、将棋盤のマス目が9×9で81であることから盤寿とも書かれ、将棋界で祝われます。
また、賀寿は慣習として定着しており、地方自治体による長寿の祝いもこれに沿って行なわれることが多いようです。一例として、東京23区の港区では、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、そして100歳以上の区民に、港区共通商品券を贈呈しています。