年末が近いので、故郷に「ふるさと納税」してあげよう

[2015/10/20 17:28]

確定申告が不要になったふるさと納税

ふるさと納税は、2009年にできた制度で、自分が希望する自治体に寄付を行なうと、その寄付額から2,000円を引いた金額分、税金が控除されます。

寄付金額は、2009年度から2011年度までは70億円前後でした。2012年度は、東日本大震災により被災した自治体への義援金や寄附金がふるさと納税として控除の対象となったため649億円に増えました。

2013年頃から、寄付者への特典として地元との特産品などを提供する地方自治体が増えました。クレジットカード決済が可能で、まるで地方特産品の通販のようなWebページが増え、テレビなどでも大きく紹介されるようになりました。

これにより、寄付額は2013年度は130億円、2014年度は142億円に達しました。ふるさと納税の寄付額が10億円を越えた自治体もあります。

ふるさと納税のガイドサイト

ふるさと納税のブームを反映して、いくつもの特典紹介サイトができました。

なかでも盛況なのが「ふるさとチョイス」です。

株式会社トラストバンクが運営するこのサイトは、お礼の品、地域、寄付の金額、ランキングなどいくつもの要素から、ふるさと納税の特典が検索できます。

また、地方自治体のサイトに移動せずに、このサイト内から、ふるさと納税を行なうこともできます。

ふるさと納税をテーマにしたサイトの中でも、質量ともに代表的なサイトと言えるでしょう。

故郷にも寄付してあげよう

今年度から、ふるさと納税の制度が変わりました。書類を1枚書くだけで、確定申告をしなくてもよくなりました。控除の上限枠も拡大され、年収300万円の共稼ぎ世帯で、3万1千円まで控除になります。

確定申告した場合は、今年の所得税と翌年の住民税に、確定申告しない場合は所得税の分も翌年の住民税に反映されます。

実は、ふるさと納税は、全国の自治体で受け取れるようになっています。

たぶん人が少なくて手が回らず、特典が用意できなかったり、クレジットカード決済ができない市区町村も少なくありません。
でも、できれば自分が生まれた故郷にも「ふるさと納税」という名の寄付をしてあげてください。金額はいくらでも良いのです。

あなたが、あなたの故郷を思い出して、振り返ったことに意味があるのです。

[シニアガイド編集部]