500万円まで現金で即日保険金が受け取れる「保険金即日支払サービス」

[2015/10/30 05:54]

500万円まで保険金を即日持参

あなたに万が一のことがあった場合、契約している生命保険会社から死亡保険金が支払われます。

しかし、死亡保険金を受け取ることができるまでは、一定の手続きと時間がかかります。

保険会社指定の書式の書類を書いたり、被保険者の死亡事実の記載がある住民票を取り寄せたりしていると、数日は簡単に経過してしまいますし、さらに保険会社による審査があります。

プルデンシャル生命保険の「保険金即日支払サービス」略して「FNB-Funeral Needs Benefit」は、500万円までの保険金を即日支払うというサービスです。

しかも、希望すれば振込みではなく、ライフプランナー(生命保険営業社員)が現金を持参します。

こういうサービスができるのはプルデンシャル生命保険が、ちょっと変わったシステムの会社だからです。

コンサルティングという販売形式が可能にしたサービス

プルデンシャル生命保険は、米プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ会社で、1987年に設立されました。

この会社の特徴は「ライフプランナーによるコンサルティングセールス」です。

つまり既成品の保険商品を販売するのではなく、ライフプランナーがコンサルティングを行なった上で、その人に合わせたオーダーメードの保険商品を販売します。

この販売方法が、「保険金即日支払サービス」が実現できている理由の1つです。ライフプランナーは、単なる営業担当者ではなく、顔見知り以上の存在であり、本人確認と本人の意思確認ができます。

本人確認の書類等が簡略化できるので、必要な書類は「死亡診断書」「火葬許可証」のいずれかのコピーと保険金の請求書だけですみます。

「保険金即日支払いサービス」は1997年4月に導入され、20年以上の実績があります。なお、「保険金即日支払いサービス」には、契約日(あるいは最後の復活日、復旧日)より2年以上経過した場合等の制限はあります。

葬祭費用を確実に残す方法を考えよう

一般に、誰かが亡くなって死亡が確認されると、銀行の口座は凍結されます。これは、個人の財産に対する相続の内容が確定するまで続きます。

そのため、終活の一環として、葬祭費用などとして当面必要な現金を家族に残す方法を考えておく必要があります。

今回紹介したのは、生保会社による保険金の即日支払いサービスですが、ほかにもいくつか方法があります。

まず、資金に余裕がある場合は、信託会社の遺言代用信託を利用します。生前に現金を信託しておくと、死亡時に指定の相続人に支払われます。三菱東京UFJ信託銀行の「相続型信託 ずっと安心信託」などが代表的な商品です。この商品の場合、信託できる金額は200万円以上3,000万円以下です。

また、NP少額短期保険「葬祭費用あんしんプラン」は葬祭費にすることを目的にして保険金を30万円と少額に抑え、翌営業日に支払います。

終活の一環として、財産全体の相続対策は盛んですが、とりあえずの葬祭費用についても早めに検討して対策しておきましょう。

[シニアガイド編集部]