面倒な相続手続きを丸投げできる「相続手続安心パック」

[2015/11/2 00:00]

遺産相続は手続きが大変

遺産相続の手続きは、とても大変です。

たとえば、現金と銀行口座しか遺産がなくても、つぎつぎに見つかる通帳が有効かどうか確認したり、被相続人(亡くなった人)の出生から死亡までの戸籍を集めたりで、なかなか進みません。

まして、複数の相続人で、土地建物を含めた遺産を分割するとなると、すべての手続きを家族だけで行なうのは無理があります。

しかも相続には、相続税の納付まで10カ月、相続放棄をする場合は3カ月という期限もありますから、時間にも追われます。

りそな銀行の「相続手続安心パック」は、こういう相続に関する手続をすべて請け負って、完了させるサービスです。

いくつか制限はあるが定額料金で委託できる

りそな銀行の「相続手続き安心パック」の手数料額は54万円(税抜50万円)です。

「高い!」と思いますが、この手のサービスとしては、これでも格安なのです。

たとえば、りそな銀行には「相続手続代行サービス」という、ほぼおなじ内容のオーダーメードサービスがあります。こちらの報酬は財産額に応じて変わりますが、最低報酬額が108万円(税抜100万円)です。相続手続き安心パックはこの最低報酬額の半額です。

「相続手続安心パック」は、いくつかの制限を設けることで、「相続手続き代行サービス」を格安にした商品と考えれば良いでしょう。その制限は、次の5つです。

  • 相続人が5名以下
  • 不動産は自宅だけ
  • 財産に株式を含まない
  • 被相続人の取引金融機関が5社以内、かつ、りそな銀行1社ではない
  • 被相続人の取引金融機関に証券会社がない

つまり、相続人があまり多くなく、財産に不動産が少なくて株式がないと、半額にしても引き合うという判断なのでしょう。

もともと、相続を含む財産管理や信託については「信託銀行」が得意とする分野です。りそな銀行は都市銀行ですが、信託業務の兼営の認可を受けているため、このような商品が扱えるのです。

残念ながら、先ほどの5つの条件に当てはまらない場合は、りそな以外の信託銀行でも相続手続きを請け負う商品が用意されています。たとえば、三菱東京UFJ信託銀行では、「遺産整理業務[わかち愛]」という商品名で用意されています。

大手の信託銀行の最低報酬額は108万円(税抜100万円)で横並びですから、地元か付き合いのある信託銀行に依頼すれば良いでしょう。

相続は信託銀行、司法書士、税理士の得意分野

ここでは信託業務を行なう銀行のサービスを紹介しましたが、相続手続き代行を得意とするプレーヤーは他にもいます。

まず、相続は土地などの登記業務が含まれるため「司法書士」が得意とする分野です。また、税務が発生するため「税理士」も関係します。

したがって「相続+パック」とか「相続+代行+定額」などでWebを検索すると、司法書士や税理士の事務所が提供する相続代行サービスが多数出てきます。

これらは、りそなや信託銀行の商品のように相続に関する業務を丸ごと引き受けるものもありますし、「戸籍謄本の取り寄せ代行」や「名義変更の代行」、「相続税の申告代行」だけを定額で請け負うものもあります。

さきほどの検索キーワードに、ご自分が住んでいる市区町村名などを足して、地元の司法書士や税理士を探すのも良いでしょう。

相続人にとって、相続は想像以上に負担の大きい作業です。相続税の納付という締め切りのある作業ですから、手間と時間をお金で買うつもりで代行を依頼することを考えましょう。

[シニアガイド編集部]