雇用延長制度に賛成が9割。70歳以上まで雇用なら転職しない人が多数
[2015/11/18 15:58]
人材紹介会社のエン・ジャパンが、「雇用延長」をテーマにしたアンケート結果を公開しています。
アンケートは、30代から50代をターゲットにした転職サイト「ミドルの転職」で2015年9月に行なわれ、回答数は1,612名でした。
「雇用延長制度」には9割以上が賛成
定年を延長したり、廃止するなどの雇用延長制度についての賛否では、91%が賛成と回答しています。
賛成の理由として、「個人の経験が活用できる」という回答がある一方で、「年金問題の軽減などが見込める」という経済的理由も挙げられています。
反対理由としては、「ポストが空かない」、「若手の人材育成機会が減少する」など、若年層の雇用への影響と、職場の停滞感を心配する声が挙がっています。
とくに、30代にこれらの回答を挙げた割合が高くなっており、若手にチャンスが回ってこないことを不安視していることが分かります。
「雇用延長による企業側のメリット/デメリット」という設問でも、同様の指摘が多くなっています。
70歳以上まで雇ってくれたら転職はしない
また、雇用延長制度が転職の理由になるという回答では、年齢が上がるにつれ「なりうる」という回答が増えています。年齢を重ねるごとに雇用延長制度を身近に感じていることが分かります。
さらに、「雇用延長制度が転職を考えるきっかけになる」と回答した方に、雇用延長制度が何歳までなら転職を踏みとどまるかを伺ったところ、6割が「70歳以上」と回答しています。
「年金が貰えるのも70歳ぐらいになると思うので、働けるうちは働かなければ生活困難に陥るリスクが高い」という、生活面への不安に対するコメントが多く挙げられています。