首都圏の「高齢者支援マンション」は、どんな設備を備えているのか

[2015/12/14 00:01]

過去20年間の「高齢者支援マンション」を調査

首都圏に建設された「高齢者支援マンション」では、ヘルスケアサービスが用意されていたり、診療所が併設されているなどして、一般のマンションと差別化されていることがわかりました。

これは、株式会社 不動産経済研究所による「子育て・高齢者支援マンション」の調査結果によるものです。

この調査は、1995年以降に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県で建設された、高齢者支援マンション87棟の設備やサービスを分類しています。

主な設備・サービスと、その物件数は次の通りです。

  • 医療/健康相談やヘルスケアサービスを備えている 44棟
  • 医療/診療所が併設または隣接している 23棟
  • 介護/福祉施設が併設または隣接している 16棟
  • 24時間有人管理している 15棟
  • クリニックが併設または隣接している 7棟
  • 介護サービスを備えている 7棟

「高齢者支援マンション」は、医療や福祉系の施設が近くにあったり、単独でサービスを提供することで、一般のマンションと差別化されていることがわかります。

高齢者支援マンション3棟のサービス内容

なお、リリースでは実例として、3棟の「高齢者支援マンション」について、施設やサービスの内容が紹介されており、どのようなサービスがあるのか具体的にイメージできます。

  1. 「クリオレジダンス東京」(東京都江東区)
    • 隣接地の複合施設との提携による医療・福祉サービスを提供
    • 棟内に隣接病院から派遣された専門相談員が材質したメディカルカウンセリングルームを設置
    • フロントサービスにて介護・福祉専門業者の紹介

  2. 「ザ・ライオンズ武蔵国分寺公園」(東京都国分寺市)
    • 敷地内クリニック棟にて居住者と地域住民が利用できる歯科・医療クリニック、調剤薬局を設置
    • 敷地内に社会福祉法人による地域交流イベントなどの運営に使用するスペースを配置

  3. 「グリーンフォレスト戸田」(埼玉県戸田市)
    • 敷地内に診療所を設置
    • ヌック・コミュニケーションズにてマンション居住者のコミュニティづくりをサポート。各種体験会やカルチャー講座、コンサート開催の企画運営なども支援
[シニアガイド編集部]