3割の人は、親の相続が“モメる”と思っている

[2015/12/17 00:00]

「親の相続が起こったら“モメる”」と思っている人が3割居る、というアンケート結果が出ています。

このアンケートは相続ポータルサイト「オール相続」が、インターネット上で行なったもので、30代~70代の100人が回答しています。

調査数が少ないのは気になりますが、あらかじめ“モメる”と思っている人が一定数居るという事実は受け止めて良いでしょう。

相続がおこったら親族間でもめそうですか

“モメる”と思う理由は、「実家や財産の跡継ぎが決まっていないから」と「兄弟姉妹の仲が良くない or お金の話だから」が、ほぼ半々でした。

“モメる”と思う理由

むしろ、回答例の方が興味深い内容です。「現金は欲しいが、田舎の不動産は欲しくない」という傾向が明らかなのです。

  • 家や土地を受け継いでも、そこに住む人がいない
  • 田舎の土地、畑や山などを相続するのが面倒なので、おしつけあいになりそう
  • 現金は分けられるが、土地や建物は評価が難しいし、話がつくか読めない
  • 兄弟は普段は良い人だが、お金にはがめついのでもめると思う
  • 親の介護をした人とそうでない人でもめそう

逆に、“モメない”と思う理由は、「話し合いで解決できるはず」「財産が少ない 」「遺産は欲しくない」「遺言書がある、話し合い済み」「相続人は1人だけ」の順でした。

“モメない”と思う理由

こちらは、「遺言状を書いている」が少ないのが気になります。とくに「財産が少ない」と安心していると、相続財産が不動産のみのことが多く分割しにくいので対策が望まれます。

相続でモメないために準備できる、一番有効な対策は遺言状です。なかなか言い出しにくいことですが、生前に遺言状を用意しておいてもらうよう、機会をみて親御さんにお願いすることを心がけましょう。

[シニアガイド編集部]