現役社会人が希望する寿命は80代が最多

[2015/12/25 00:01]

現役社会人に寿命についてアンケート

「あなたは、何歳まで生きたいと思いますか」という質問に対して「80代」と回答する人が最も多いというアンケート結果が出ています。

このアンケートは、医師・病院検索サイト「ドクター・オウチーノ」が、インターネット上で行なったもので、学生を除く20~59歳の男女863名が回答しています。つまり、60歳未満の現役社会人が考える老後像です。

平均寿命の「80代」まで生きたい

まず、自分が希望する寿命に対して「あなたは、何歳まで生きたいと思いますか」という形で聞いています。

回答は多い順に「80代」「考えていない」「70代」「60代」「50代以下」「90代」「100歳以上」でした。「80代」と「考えていない」を足すと、約半分になります。

「80代」と「考えていない」が多く、2つ合わせると半分に達する

「80代」と回答した理由は、「平均寿命だから」「健康でいられる限界だと思う」でした。

ちなみに、平成26年の平均寿命は、男性80.50年、女性86.83年です。

  • 「平均寿命くらい生きれば十分だから」(39歳/男性)
  • 「平均寿命よりやや長生きしたいと思うから」(26歳/男性)
  • 「このくらいの年齢までだったら1人で生活できる自信がある」(59歳/女性)
  • 「健康で足腰がしっかりしていれば、まだ好きな所へ旅行ができるから」(28歳/男性)
  • 「孫の成長を楽しく見守りたいから」(58歳/男性)
  • 「両親がこの年でまだ元気だから」(54歳/女性)

「70代」と回答した理由は、「自立していられる年齢だと思う」「年金に対して不安がある」でした。

  • 「自分で自分のことができる年齢の限界のように思うから」(58歳/女性)
  • 「健康で迷惑をかけず生きられる年代だと思うから」(44歳/女性)
  • 「個人年金が終わるので生活しづらくなるから」(42歳/女性)
  • 「せっかくなので年金を10年くらいもらいたいから」(55歳/女性)
  • 「子どもの負担になりたくないから」(51歳/女性)
  • 「子どもが成人した後だから」(44歳/男性)

「50代以下」や「60代」という回答の理由は、健康や美容に関するもの挙げられています。

  • 「あまり長く生きていても衰えていく自分を見たくないから」(28歳/女性)
  • 「金銭面と健康に不安があるから」(36歳/男性)

配偶者と同じタイミングで死にたいと望む人が半数

次に「配偶者やパートナーよりも長生きしたいと思いますか」と聞いています。

一番多いのは、「配偶者と同じくらいのタイミングで寿命を迎えたい」で約半数います。次に、「配偶者より早く寿命を迎えたい」、「配偶者より長生きしたい」の順でした。

男女別でも順位は変わりませんが、男性は「配偶者より早く寿命を迎えたい」が、女性は「配偶者より長生きしたい」が多めです。

男性は配偶者より先に、女性は配偶者より後に死にたいという比率が高い

「配偶者と同じタイミングで寿命を迎えたい」の理由は、「1人は寂しいから」「残すのも残されるのも辛いから」「迷惑をかけなくて済むから」などです。

  • 「配偶者に先立たれて、その先生きていける気がしないから」(28歳/男性)
  • 「老齢期の一人暮らしは寂しいから」(53歳/女性)
  • 「同じくらいだとどちらも悲しみを長く感じなくて済むから」(50歳/女性)
  • 「1人残されるのは寂しいと夫婦ともに思っているから」(32歳/女性)
  • 「残る家族に1番迷惑がかからないと思うから」(51歳/女性)
  • 「どちらかが残ると子どもが困るので」(59歳/女性)

「配偶者より早く寿命を迎えたい」という理由は、「見送るのは辛いから」「1人は寂しいから」「1人では何もできないから」などです。

  • 「家族が死ぬのを見たくないから」(46歳/男性)
  • 「配偶者の死を受け入れることができるかどうか不安だから」(51歳/女性)
  • 「残される寂しさに耐えられないと思うから」(35歳/女性)
  • 「孤独は怖いから」(39歳/男性)
  • 「1人で生活は無理だと思うから先に寿命を迎えたい」(24歳/男性)
  • 「残された後の生活が心配だから」(41歳/女性)

「配偶者より長生きしたい」という理由は、「看取りたい」「1人の時間を楽しみたい」「配偶者を1人にはできない」などです。

  • 「子どももいないので、せめてもの感謝の気持ちを込めて看取ってあげたい」(44歳/女性)
  • 「最後の後始末をしたいから」(48歳/男性)
  • 「自分のための自由な時間を謳歌したいから」(43歳/女性)
  • 「新しい人生を生きてみたい」(32歳/女性)
  • 「1人残されたら配偶者は生活できないと思うから」(52歳/女性)
  • 「子どもがいないため、1人残しては死ねない」(44歳/男性)

死ぬ前にやりたいことの1位は「旅行」

最後に「寿命を迎えるまでに必ずしたいことを3つ挙げるとしたら何ですか」という質問をしています。

全世代で、「旅行」が一番多くなっていますが、あとは年代によって差があります。

  • 20代:「旅行」「結婚」「出産」「孫を見る」、
  • 30代:「旅行」「出産」「孫を見る」「子どもの自立を見届ける」
  • 40代:「旅行」「子どもの自立を見届ける」「安定した日々を送る」「身辺整理」
  • 50代:「旅行」「身辺整理」「子どもの自立を見届ける」「孫を見る・孫の自立を見届ける」
[シニアガイド編集部]