60代がカット野菜を使う理由は、他の年代とは違う

[2015/12/27 00:00]

カット野菜を買う理由

「60代がカット野菜を使うときは、他の年代とは異なり、『値段が手頃』という理由で選んでいる」という調査結果が出ています。

この調査は、野菜の種を販売するタキイ種苗が、インターネット上で行なったもので、20代から60代の男女310名が回答しています。

このうち、60代の回答者は62名で、調査数(n)が少ないのが気になるのですが、面白い傾向が出ているのでご紹介します。

60代はカット野菜を使う人が少ない

まず、「カット野菜を購入したことがありますか」という質問は、すべての年代で「ある」が多くなっています。

しかし、20代から40代までは、8割以上の人が「ある」と答えているのに、「50代」は64.5%、「60代」は53.2%に減ります。どうも、40代と50代の間あたりで、カット野菜との付き合い方が変わっているようです。

赤で示した「カット野菜を使ったことがない」が50代から増える

カット野菜を買う理由は「値段が手頃」

「カット野菜を選ぶ理由は」という質問に対し、全体では「一度に使う量がちょうど良い」や「料理の時間が節約できる」という回答が多くなっています。

しかし、60代だけは大きく傾向が異なり、「値段が手頃」が1位になっています。また、「ゴミが出ない」も他の年代より多くなっています。

カット野菜を使う理由。青が全体、赤が60代

「キャベツ」「レタス」以外なら「かぼちゃ」

最後に「カット野菜として販売していたら購入したい野菜」という質問があります。

全体では、「キャベツ」が58%と圧倒的に多く、2位以下に「レタス」「にんじん」「白菜」「かぼちゃ」が続きます。

60代でも、この傾向は同じなのですが、「レタス」以下では「買う」という人が少なくなっています。

これは、カット野菜への馴染みが薄く、イメージが広がらないのかもしれません。

なお、60代では、「キャベツ」と「レタス」の次に、「かぼちゃ」が入っています。かぼちゃは、下ごしらえの際に力が必要なので、カット野菜の有り難みがイメージしやすいのでしょう。

これからのシニアは、カット野菜を使う場面が増えていくでしょう。シニアとカット野菜の関係を探るためにも、もっと調査の母集団を大きくし、回答者の年代も80代ぐらいまで広げた調査結果が読みたくなるテーマです。

「カット野菜として販売していたら購入したい野菜」。赤で示した60代は、キャベツ以外は買うという人が少ない
[シニアガイド編集部]