60代がカット野菜を使う理由は、他の年代とは違う
カット野菜を買う理由
「60代がカット野菜を使うときは、他の年代とは異なり、『値段が手頃』という理由で選んでいる」という調査結果が出ています。
この調査は、野菜の種を販売するタキイ種苗が、インターネット上で行なったもので、20代から60代の男女310名が回答しています。
このうち、60代の回答者は62名で、調査数(n)が少ないのが気になるのですが、面白い傾向が出ているのでご紹介します。
60代はカット野菜を使う人が少ない
まず、「カット野菜を購入したことがありますか」という質問は、すべての年代で「ある」が多くなっています。
しかし、20代から40代までは、8割以上の人が「ある」と答えているのに、「50代」は64.5%、「60代」は53.2%に減ります。どうも、40代と50代の間あたりで、カット野菜との付き合い方が変わっているようです。
カット野菜を買う理由は「値段が手頃」
「カット野菜を選ぶ理由は」という質問に対し、全体では「一度に使う量がちょうど良い」や「料理の時間が節約できる」という回答が多くなっています。
しかし、60代だけは大きく傾向が異なり、「値段が手頃」が1位になっています。また、「ゴミが出ない」も他の年代より多くなっています。
「キャベツ」「レタス」以外なら「かぼちゃ」
最後に「カット野菜として販売していたら購入したい野菜」という質問があります。
全体では、「キャベツ」が58%と圧倒的に多く、2位以下に「レタス」「にんじん」「白菜」「かぼちゃ」が続きます。
60代でも、この傾向は同じなのですが、「レタス」以下では「買う」という人が少なくなっています。
これは、カット野菜への馴染みが薄く、イメージが広がらないのかもしれません。
なお、60代では、「キャベツ」と「レタス」の次に、「かぼちゃ」が入っています。かぼちゃは、下ごしらえの際に力が必要なので、カット野菜の有り難みがイメージしやすいのでしょう。
これからのシニアは、カット野菜を使う場面が増えていくでしょう。シニアとカット野菜の関係を探るためにも、もっと調査の母集団を大きくし、回答者の年代も80代ぐらいまで広げた調査結果が読みたくなるテーマです。