自分の親と葬儀について話をしたことがある人は2割以下
家族の間で葬儀の話はしにくい
「家族の間で、葬儀についての話をしている人は少数派で、親の葬儀について話ができている人は2割以下」という調査結果が出ています。
これは、葬祭事業を営むティアがインターネット上で行なったもので、40代~70代の男女1,000人(各年代250人、男女同数)に聞いています。
葬儀の相談をしている人は少数派
まず、「親」「自分」「配偶者」の葬儀について、「話し合いをしたことがあるか」と聞いています。
いずれも、「相談したことがない」人の方が多く、葬儀について相談したことがある人は少数派でした。
相談しない理由を、「親」について聞くと、「残された人間で決めればいい」(39.0%)、「親の気分を害したくない」(20.0%)、「縁起が悪い」(16.9%)の順でした。
「自分」と「配偶者」について、相談しない理由を聞くと、「まだ早い」(38.4%)、「残された人間で決めればいい」(30.7%)、「縁起が悪い」(15.9%)となっています。
相談した人の理由は「準備をしておけば配偶者や子供たちに迷惑をかけずに済む」が最多でした。
自分の葬儀はやらなくても良いが、配偶者の葬儀はしたい
「自分の葬儀をしてもらいたいか」と聞くと、「葬儀をしてもらいたい」と「葬儀をしてもらいたくない」が、ほぼ半々でした。
次に「配偶者の葬儀をしたいか」と聞くと、「葬儀をしたい」が8割を越え、「葬儀をしたくない」は少数派です。
「葬儀をしたい」理由は、自分の場合も、配偶者の場合も、「気持ちの区切りをつけたい(つけてもらいたい)」が一番多く、「供養のために必要な儀式だから」が続いています。
親に相談するなら、ここがポイント
最後に、親の葬儀について「生前に準備しておかなったために困ったこと」を聞いています。
「案内対象者のリスト」、「葬儀の費用」、「葬儀実施についての意思のヒアリング」「墓」「葬儀社」「葬儀のプラン・演出」の順となっています。
年末年始は、故郷への帰省などで、親と相談しやすい時期です。また、年賀状が届くので、連絡先リストを手に入れやすい時期でもあります。
いきなり葬儀や相続に踏み込むのではなく、「離れて暮らしているから、万一のときが心配だけど、あなたが入院でもしたときは、誰に連絡すれば良いの」あたりから話題を振ってみてはいかがでしょう。