60歳以上でも、何も相続対策をしていない人が8割
[2016/1/15 00:00]
60歳以上の千人にアンケート
「60歳以上になっても、8割以上の人が何も相続対策をしていない」という調査結果が出ています。
この調査は、総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが、60歳以上の男女1,000名を対象にしてインターネット上で行なったものです。
回答を順に見ていきましょう。
8割以上の人が、何も相続対策をしていない
「あなたは、相続に関して何か対策をしていますか」という質問に対して、「対策をしていない」という回答が58.8%でした。
「対策をしようと思っているが、まだできていない」を加えると、8割以上の人が相続対策をしていません。
また、自分が誰かの財産を相続した経験のある人でも、7割の人が対策をしていないと回答しています。
相続できる財産の内容を伝えている人は少数派
「あなたは、相続できる財産について受け取る相手にその種類や金額を伝えていますか」という質問でも、「相続できる財産について伝えていない」という回答が8割に達します。
「相続できる財産の種類と金額を伝えている」という回答は7.2%に留まっています。
6割の人は相続への不安がない
「あなたの、相続に対しての不安や心配事をお答えください」という質問でも、「特に不安や心配事はない」という回答が多く、6割を超えています。
具体的な不安としては、「自分自身の相続に関する知識が不足していること」が一番多いのですが、それでも14.9%しかありません。
60代では相続が想像できない?
今回のアンケートでは、「相続について何も手を付けていない人が多いにも関わらず、相続に対しては不安や心配事はない」という結果になっています。
全体として、自分の財産の相続について、きわめて楽観的な見方をされているのが印象的です。
平均寿命が男女とも80歳を超えている現在では、アンケート対象となった60代では、自分自身がこの世からいなくなるということに対して、まだ実感がないのかもしれません。