自分と同じ年令の人は、何が原因で死んでいるのか
年代によって、一番多い死因は異なる
厚労省の統計資料に、年齢と性別ごとの死亡原因をまとめた数字がありました。
5歳ごとの年齢別の死因をまとめたもので、男女別のデータもあります。
これを見ると、「自分と同じ年令の人は、何が原因で死んでいるのか」がわかります。
今回は死亡原因の多い順に5位までを表でまとめました。自分の年齢に多い病気を確認して、健康維持に役立ててください。
なお、病名は元データ通りなので、「ガン(癌)」は「悪性新生物」という表記になっています。
若いうちは自殺と不慮の事故に注意
まず、性別を分けず、年齢だけで分類した表を見てみましょう。
おおまかに言うと、成人してから30代までは「自殺」、40代から80代までは「ガン(悪性新生物)」、90代前半が「心疾患」、それ以後は「老衰」となっています。
表の一番下にある、死因の総合順位を見ると、日本人に多い死因がわかります。まず、三大疾患と言われる「ガン」「心疾患」「脳血管疾患」、そして「肺炎」と「老衰」が多くなっています。
男性は40代になっても自殺を警戒
次に男性の死因を見てみましょう。
パッと見てわかるのは、「自殺」が多いことで、成人してから40代前半まで、一番多い死因となっています。
40代後半から90代前半までは「ガン(悪性新生物)」が一番多くなっています。
総合順位は、「ガン」「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」「不慮の事故」です。女性に比べて、不慮の事故が多いので、日常的に注意が必要です。
女性は若いうちから「ガン」を警戒
女性は、40代までは「自殺」と「ガン」が1位を争い続けています。
女性は20代のうちから、「ガン」に対する警戒が必要といえます。
男性に比べて「脳血管疾患」が多く、50代からはずっと3位に入っています。
総合順位は、「ガン」「心疾患」「脳血管疾患」「老衰」「肺炎」で、老衰が4位に入っています。
三大疾病への警戒が長生きへの道
日本人の死亡原因の年間推移を見ると、1947年から1950年までは「結核」、1951年から1980年までは「脳血管疾患」、それ以降は「ガン(悪性新生物)」となっています。
現在でも、40代から80代までの幅広い年代で「ガン」は死亡原因の1位となっています。各年代において、ガンに対する検診を受けるなどの警戒が必要とされている理由となっています。
また、「ガン」とともに三大疾病と言われる、「脳血管疾患」「心疾患」も、各年代で上位に入っています。まず、三大疾病を警戒して健康を維持することが、長生きへの道でしょう。