在宅医療費の平均は月に2万円、最大で12万円

[2016/1/27 02:28]

在宅医療を受けている患者の家族にアンケート

「在宅医療費の平均は月に約2万円」というアンケート結果が出ています。

これは、総合医療メディアのQLifeが、在宅医療を受けている患者の家族500人にインターネット経由でアンケートしたものです。

「在宅医療」とは、医師が自宅などに訪問して、慢性病や緩和医療などの治療を受けることを言います。

今回のアンケートでは、在宅医療の原因となった病気は、「ガン」「認知症」「脳血管障害(脳梗塞など)」「運動器疾患(骨粗しょう症など)」「その他」の5種類で、各100人に調整されています。

また、在宅医療の治療期間は、半数以上が「1年以上」経過しています。

治療費の月額は約2万円

「最近1ヶ月間の在宅医療費(自己負担額)を教えてください」という質問に、医療費の金額を把握している444人が回答しています。

平均では19,590円、最小は1,000円、最大は12万円となっています。

在宅医療に1カ月にかかる医療費は、2万円ぐらいが目安と言えそうです。

月額の在宅医療費。1万円~2万円の例が多い

「少し負担に感じている」人が多い

「在宅医療費をどのぐらい負担に感じているか」という質問には、「少し負担に感じている」が一番多く、「とても負担に感じている」「あまり負担に感じていない」が続きます。

「すこし」と「とても」を足すと、負担に感じている人は7割ぐらい

それでも在宅の方が良い

「今後の治療は、在宅と入院のどちらが良いか」という質問には、7割以上の人が「在宅医療」と答えています。

今後の治療も「在宅」を続けることを希望する人が多い

「在宅医療」は、今後の選択肢

在宅医療は、厚労省が推進していることもあって、実例を見聞きする機会が増えています。

厚労省が在宅医療を推進する理由は、高齢化が進み施設に収容しきれない患者が増加する見込みであることと、住み慣れた自宅での生活を希望する人が多いことが理由となっています。

まだ、耳慣れない「在宅医療」ですが、今回のアンケートでも入院よりも在宅を希望する人が多く、今後の選択肢として考えておく必要があります。

[シニアガイド編集部]