軽い失禁に対応した布製下着の性能と使いこなし

[2016/5/21 00:00]

国民生活センターは、軽い失禁の際に尿を吸収する布製の下着について、市販の12製品をテストした結果を公開しています。

これらの下着は、主にシニア層を対象としており、軽い失禁があっても下着が吸収して、外の服に染み出すことを防ぎます。

専用の交換パッドを使った製品ほどの吸収量はありませんが、一般的な下着に近い装着感で、クシャミなどに伴う軽い失禁に対応します。

失禁パンツの構造。股部分の内側に層構造になった吸収体があります 出典:国民生活センター

しかし、テストの結果、ほとんどの製品が、製品などに表示されている吸収できる量よりも少量の水分で、下着の外に染み出してしまいました。なかには、吸収できる量が表示されていない製品もありました。

表示されていた吸収量を染み込ませても、下着の外に染み出なかったのは、「片倉工業 吸水パンツ(男性用)」「同 吸水ショーツ(女性用)」「ディノス・セシール 安心ショーツ(女性用)」の3製品だけでした。

しかし、これらの製品でも、洗濯を繰り返すと、新品時よりも少量で染み出す傾向があります。

また、立った状態ではなく、座った状態では、外に染み出しやすくなります。

国民生活センターでは、次の2項目を消費者へのアドバイスとしています。

  1. 少量の失禁尿を吸収することをうたった失禁パンツには、わずかな尿量でも染み出してしまうものがあるため、商品の選択や使用する際には注意が必要です。
  2. 失禁パンツを購入する場合は、サイズ等を確認し、まずは少数枚で購入して自分の尿漏れのタイプや程度に適応できるかを確認しましょう。

つまり、ある程度の制限がある製品であることを了解した上で、自分に合うかどうかよく確認して使いこなしましょう、というわけです。

なお、同時にテストされた「軽失禁用パッド」や「パンツ型紙おむつ」では、少ない水分量で染み出すことはありませんでした。自分の用途や症状に応じた製品を選ぶ必要があることがわかります。

失禁は、加齢によって起こりやすくなる症状ですが、排尿をコントロールできないことに対する不安や恥ずかしさが伴います。

自分の症状に応じた製品を選んで使いこなし、外出時の不安を解消しましょう。

[シニアガイド編集部]