ほぼ半分の社員は自分のキャリアプランを考えていない
総合人事・人材サービスを展開のるアデコが、「キャリアプランに関する意識調査」の結果を公開しています。
インターネットで行なわれた調査の対象は、全国の20代~60代の勤労者2,782人です。
社員の半分は、キャリアプランを考えていない
「将来に向けたキャリアプランを描いていますか」という質問に、「特に考えていない」が47.3%を占めました。
つまり、会社員の半数近くは自分のキャリアプランを考えていないということになります。
男女別で見ると、男性は49.1%、女性は42.5%でした。
他の回答を見ても、女性の方がキャリアプランについて考えているようです。
女性は前向きな理由でキャリアプランを考える
「ご自身のキャリアについて考える理由は何ですか」という質問に対して、男女で異なる回答が1位になりました。
男性は「自分のスキルや資格、経験が将来も通用するかわからないから」が1位でした。
一方、女性は「キャリアを自分で考えて構築し、より良いキャリアを実現したい」が1位でした。
それぞれ、2位との差はあまり大きくありませんが、どちらかと言えば女性のほうが前向きな理由でキャリアについて考えているようです。
男性はキャリア開発を会社に頼りたがらない
「勤務先に対し、社員のキャリア開発についてどのような支援をしてほしいですか」という質問に対して、一番多い回答は「特にない」でした。
2番目に多いのは「研修やセミナーなどを受講する機会の創出」です。
男女別に見ると、「キャリア開発は自身で行なうものだと思うので、支援は必要ない」は男性が多く、「語学や資格に関わる通学への金銭的な補助や柔軟な勤務制度」は女性が多くなっています。
どちらかといえば、男性は会社に頼りたくないという姿勢が、女性は会社に配慮してもらいたいという態度が感じられます。
女性の方が転職を考えている率が高い
「あなたはこれからのキャリアをどこで築いていきたいと思いますか」という質問に対して、「現在の勤め先」が一番多くなっています。
しかし、男女の差は大きく、男性は57%なのに対して、女性は48%に留まっています。
女性は現在の勤め先とは異なる会社や団体を選ぶ回答が多く、転職を視野に入れたキャリアプランを考えている様子がうかがえます。