弾道ミサイル落下などで「Jアラート」が流れた際に取るべき行動

[2017/4/23 00:00]

「身を守るために取るべき行動」

政府は、「弾道ミサイル落下時の行動について」という、ミサイル落下時に身を守るためのガイドを内閣官房国民保護ポータルサイトに掲載しました。

国民に対して、国外からのミサイルに対応するための行動ガイドが公開されるのは、きわめて異例です。

情報の公開理由について、内閣官房長官の記者会見では、次のように説明されています。

 北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある場合、政府は、地方公共団体と連携して、全国瞬時警報システム、いわゆる「Jアラート」を使用し、緊急情報を伝達することといたしております。

 最近、このJアラートによる情報伝達の流れなどを掲載した国民保護ポータルサイトへのアクセス数が急増し、内閣官房などに多数の問合せが寄せられるなど、国民の皆さんが高い関心を持っていることを踏まえ、政府では「Jアラート」による緊急情報の伝達があった場合に、国民の皆さんが身を守るために取るべき行動をとりまとめ、本日、内閣官房のホームページにある「国民保護ポータルサイト」に掲載しました。

Jアラートが流れたときの対応

公開された情報では、Jアラートが流れた際には、次のように行動することが推奨されています。

  • 【屋外にいる場合】
    • 近くのできるだけ頑丈な建物や地下街などに避難する。
    • 近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守る。

  • 【屋内にいる場合】
    • できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する。
出典:内閣官房

携帯電話でのJアラートの受信

「Jアラート」は消防庁が展開している「全国瞬時警報システム」の通称です。

Jアラートが発令された場合、地方自治体による行政無線やサイレン、テレビやラジオなどで伝達が行なわれます。

携帯電話については、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの大手キャリアについては、エリアメールや緊急速報メールなどの形で、Jアラートが配信されます。

この制度が始まった、2014年以降の機種であれば、初期設定のままで受信できます。

なお、設定が不安な人や、格安スマホなどを利用していて緊急速報メールなどが受信できない場合は、「Yahoo! 防災速報」などの防災アプリをインストールすることでJアラートが受信できます。

出典:消防庁
[シニアガイド編集部]