医師千人に聞いた「インフルエンザ対策」アンケート

[2018/1/29 00:00]

インフルエンザ対策を医師に聞く

医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」が、「インフルエンザ対策アンケート」の結果を公開しています。

2017年12月に行なわれたアンケートでは、1,007人の医師が回答しています。

アンケートは選択式ですが、事前に自由回答形式のアンケートを行なって選択肢を作成しているので、医師のナマの声を反映した内容となっています。

最も効果があると思う対策

「インフルエンザ予防に最も効果があると思う対策」では、「手洗い」と「人混みに行かない」が、ほぼ並んでいます。

それぞれ「病院でも感染予防の第一は手洗い」、「感染の機会が多ければ多いほど感染の可能性が上がるので、出歩かないのが一番」などのコメントが寄せられています。

出典:MedPeer

免疫が低下している人が危ない

「インフルエンザにかかりやすい人の特徴」では、「免疫が低下」が1位でした。

「免疫が低下していると、容易にインフルエンザに感染する」と指摘しています。

「ストレス過多・睡眠不足・疲労なども免疫力低下と関係し、罹患しやすくなります」という生活上の注意もありました。

2位は「人との接触が多い」で、「人と接触する仕事、小さなお子さんがいる親が罹りやすい」というコメントがありました。

また、抵抗力が低下している「高齢者」や、集団生活が多い「小学生以下の子ども」も、インフルエンザに罹りやすい対象として挙がっています。

出典:MedPeer

とりあえず「マスク」

インフルエンザの疑いがある場合、病院に行くのが基本です。

その前にやるべきこととしては、「マスク」と「安静・休養」が多く挙がりました。

予防も含めて、マスクは手元に用意しておきましょう。

出典:MedPeer

怖い症状は「インフルエンザ脳症」

「インフルエンザにかかった時に起こる怖い症状」では、「インフルエンザ脳症・脳炎」が1位でした。

「インフルエンザ脳症はどのような患者さんが、なぜ発症するか不明であり、治療も確定したものがなく、予後に関しても死亡率も高く、回復しても後遺症が残る可能性があるから」が代表的です。

そして、意識障害などがあればすぐに病院受診をするよう勧めています。

また、「肺炎」を挙げる医師も多く、特に高齢者や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、死に至る可能性があると指摘しています。

出典:MedPeer

88%の医師がワクチンを打っている

なお、回答者の88%は、「インフルエンザの予防注射(ワクチン)」を打っています。

「医師として当然の対応と考えています」というコメントが代表的です。

予防注射をしていない人のコメントでは、「今年はワクチンが足りなくて患者様優先」という声もありました。

出典:MedPeer
[シニアガイド編集部]