葬儀社に頼らずに自分で葬儀を行なう「DIY葬」ができるセット
[2019/12/12 00:00]
自葬を行なうためのセットを発売
長野県佐久市の葬儀社「つばさ公益社」が、「DIY葬(自葬)プラン」を発売しました。
これは、葬儀社や宗教者の手を借りずに、自分で葬儀を行なう「DIY葬」や「自葬(じそう)」と呼ばれる葬儀に必要な物品をセットにした商品です。
価格は25,800円(税別)で、送料は別途必要です。
すでに、直販サイトでは購入可能となっており、Amazonでも発売予定です。
セットの内容
つばさ公益社が販売する「DIY葬(自葬)プラン」は、自葬を自分で行なうためのセットです。
具体的には、病院から遺体を引き取り、火葬や納骨まで行ないます。
内容は、次の3点です。
折りたたみ式の木棺
- 枕、敷布団、掛布団が付属
- 組み立て前は、軽トラック、軽バン、またはプリウスなどハッチバックタイプの自家用車で運搬可能。
- 組み立て前寸法:1,820×550×175mm(長さ×幅×高さ)
- 組み立て後寸法:1,800×480×384mm(同)
骨壷セット
- 骨壷7寸、銀張箱、風呂敷3尺
- 骨壷は東日本の標準サイズ
自葬簡易マニュアル
- 「DIY葬の手引書~遺体搬送から遺骨供養まで~」
「プラン」という名称ですが、葬儀社によるサポートはありません。
付属の簡易マニュアルを基にして、自葬を行ないます。
なお、西日本では骨壷の標準サイズが3寸から5寸と小さいのですが、今回のセットでは東日本に多い7寸のみとなっています。
メリットもあるが、遺体処理など難しい点もある
「自葬」は、すべて自分を自分の采配で行なうため、思うような形で葬儀ができるというメリットがあります。
また、お棺と骨壷があれば、あとは火葬やドライアイスなどにかかる費用だけなので、費用を抑えることができます。
一方で、自葬には、遺体の搬送や処理、保存などについての知識が必要です。
当たり前のことですが、自分で遺体に触れる場面も何度かあります。
そのため、単に価格や興味だけに惹かれて「自葬」を行なおうとすると、途中で挫折してしまう可能性があります。
自葬を検討するときは、少なくとも、「DIY葬儀ハンドブック 遺体搬送から遺骨の供養まで」(松本祐貴 著/駒草出版)のような参考図書や、葬儀社から見たDIY葬に関する動画など目を通してから判断してください。