「コロナかな」と思ったときの対応。リスクの高さで異なるルート
「かかったかな」と思ったときの対応
東京都内の新型コロナウイルス感染症は、新規陽性者の増加が続いており、油断できない状況となっています。
さらに、インフルエンザの同時流行も見込まれています。
東京都では、大量の患者の発生に備えて、特定の病院に患者が集中しないように仕組みを整え、それに従うように呼びかけています。
では、自分や家族が新型コロナに感染してしまったら、どのように対応すれば良いのでしょうか。
現在の対応は、大きく2つに分かれています。
まず、高齢者などの「重症化リスクの高い人」から紹介しましょう。
高齢者などは「発熱外来」へ
新型コロナは、高齢者ほど重症になりやすく、死亡する確率も高くなります。
そのため、高齢者を含めて、次の条件に合う人は、「発熱外来」の受診が勧められています。
- 65歳以上の高齢者
- 基礎疾患がある人(慢性の呼吸器の病気、慢性の心臓病、慢性の腎臓病、慢性の肝臓病、糖尿病、血液の病気など)
- 妊婦
- 小学生以下の子供
「発熱外来」とは、東京都が指定した「診療・検査医療機関」で、新型コロナの患者を受け入れています。
さきほどの4つの条件に合う人が、発熱など新型コロナらしい症状を見せたときは、地域別に公開されている「発熱外来」の一覧を参照し、もよりの病院に連絡してください。
「発熱外来」での検査や診察によって、自宅療養や入院などの対応が判断されます。
重症化リスクの低い人は「自宅療養」へ
では、重症化リスクが低い、「中学生から64歳で、基礎疾患のない人」は、どうすれば良いのでしょうか。
一言で言えば、「病院には行かず、自分で検査を行なって、自宅療養する」とされています。
東京都では、「抗原定性検査キット」を無料配布しており、早ければ翌日に入手できます。
感染に備えて事前に申し込むこともできるので、取り寄せておきましょう。
検査が陽性の場合も、基本は自宅療養となります。
症状が重い場合は、東京都の「発熱相談センター」で相談してください。
自宅療養に備えた準備が必要
今回の東京都の推定では、新型コロナの患者が1日5万人、インフルエンザの患者が4万3千人、合わせて1日に9万3千人という大量の患者が発生すると見込まれています。
これだけの患者が病院に押し寄せたら、すべての患者に対応できなくなります。
そのため、「中学生から64歳で、基礎疾患のない人」は、「自宅療養」を基本とし、医療機関には行かないというルールになりました。
感染した場合に備えて、「検査キット」「解熱鎮痛剤」「数日分の水と食料」を準備し、自宅療養に備えてください。
東京都が公開している「自宅療養者向けハンドブック」が参考になります。
一方、リスクの高い人はためらわずに「発熱外来」に連絡し、検査を急いでください。