新型コロナワクチンの接種は3月末で、いったん終了。高齢者やリスクのある人はいまのうちに
3月末でいったん終了
現在行なわれている「新型コロナウイルス用ワクチン」の接種が、2023年3月末で終了します。
現在の接種は、国が経費を負担しているので無料で行なわれています。
しかし、4月以降もこれが続くかどうかは決まっていません。
いきなり4月から有料になるという可能性は低くのですが、今年の冬の接種を前に有料になる可能性が高いと言われています。
その場合は、インフルエンザワクチンのように、数千円程度の自己負担が発生するでしょう。
無料で接種を受けるならば、3月末までがチャンスなのです。
「65歳以上の高齢者」や「基礎疾患があって重症化するリスクの高い人」は、3月末までに接種をすることをおすすめします。
「12歳以上」なら接種できる
現在、行なわれている接種について、もう少しくわしく紹介しましょう。
接種の対象者は「12歳以上」で、「少なくとも2回目の接種が終わっている人」です。
使用されているワクチンは、ファイザーとモデルナによる「オミクロン株対応ワクチン」が主流です。
オミクロン株対応ワクチンの接種率は、2月9日時点で「42.7%」、65歳以上の高齢者に限ると「72.9%」です。
これまでの接種に比べると接種率が低く、オミクロン株の流行がいつまでも続く原因の1つとされています。
いま接種して、いつまで有効か
では、3月にワクチンを接種すると、いつまで有効なのでしょうか。
厚労省の会議では、「重症化予防効果は接種後6カ月以上、死亡予防効果は接種後10カ月月以上持続する」とされています。
つまり、3月にワクチンを接種しておけば、この冬の流行までは効果が続くと見て良いでしょう。
雰囲気に流されず、身を守る判断を
諸外国では、マスクの着用が自由化されるなど、新型コロナに対する対応が変わりました。
そして、日本もそれに追従しようとしています。
しかし、この変化は、主に経済的な理由によるもので、新型コロナウイルスの脅威が無くなったわけではありません。
新型コロナ関連のニュースが少なくなった現在でも、日本だけで1日100人以上の死者が出ています。
高齢者やリスクの高い人は、周囲の雰囲気の変化に流されず、新型コロナから身を守ってください。
なお、生後6カ月から4歳を対象にした「乳幼児接種」と、5歳から11歳を対象にした「小児接種」も3月末で終了します。
基礎疾患を持つお子さんがいる方も、この機会に接種を検討してください。