2023年夏の海外旅行は「韓国」「台湾」「ハワイ」が人気。8月のサーチャージの値下げも後押し

[2023/7/8 00:00]

海外旅行を再開するのに良いタイミング

旅行代理店のJTBが、今年の夏休みの旅行の動向を調査しています。

この記事では、この夏に海外旅行に行く人の実態を紹介します。

この夏は、新型コロナウイルス感染症の水際対策が終了したため、海外旅行へ行く人が増えると見込まれています。

また、ウクライナ侵攻によって高騰していた「燃油サーチャージ」も、8月分から引き下げられることが決まっています。

「燃油サーチャージ」は、高騰した燃料費を埋めるための費用で、運賃といっしょに徴収されます。

「燃油サーチャージ」は、7月までは、近隣の国で数千円、ハワイで2万円以上、北米やヨーロッパでは3万円以上かかっていました。

それが、数千円程度とはいえ下がることで、旅行費用を抑えることができるのです。

この夏は海外旅行を再開するには、良い環境と言えるでしょう。

「韓国」「台湾」「ハワイ」が人気

JTBが2023年6月に行なったインターネット調査から、この夏の海外旅行の特徴を見てみましょう。
今の段階で、海外旅行に行くと答えた人は199人でした。

その「旅行先」で一番多いのは「韓国」です。

そして「台湾」と「ハワイ」が続きます。

いずれも、日本に近い地域で、手頃な旅行を目指している人が多いことが分かります。

なお、JTBのパッケージツアーの予約状況でも、「ハワイ」「韓国」「台湾」が上位を占めています。

順番は異なりますが、全体的な傾向は変わりません。

出典:JTBのデータをもとに編集部が作成

短めの日程が人気

「旅行日数」は、「三泊四日」が最多でした。

二番目以降も、「二泊三日」と「一泊二日」が続き、短期間の旅行が多いことが分かります。

出典:JTBのデータをもとに編集部が作成

旅費は「4~5万円」が多い

「旅行費用」で一番多いのは「4万円以上5万円未満」です。

二番目は「7万円以上10万円未満」でした。

2019年の同じ調査に比べても、旅行費用は少なめです。

出典:JTBのデータをもとに編集部が作成

久しぶりの海外旅行を試す時期

JTBの調査により、この夏の海外旅行は、「日本に近い旅行先に、短期で行く」傾向があることがわかりました。

それに伴って、旅行費用も抑え気味です。

JTBでは、この夏に海外旅行に行く人を「120万人」と予想しています。

これは、新型コロナ前の2019年の「303万人」に比べると、4割ほどしかありません。

2023年は、新型コロナによる制限も緩み、サーチャージが減額されるなど、恵まれた状況です。

しかし、新型コロナ前に完全に戻ったわけではありません。

とりあえず、久しぶりの海外旅行の勘を取り戻すために、近隣の国に短期で旅行する人が多いのでしょう。

これは、あなたが、自分の旅行先を決める際にも、参考になる方針と言えるでしょう。

[シニアガイド編集部]