職場のデジタル化を感じている人は半分ちょっと。感じたきっかけは「ペーパーレス化」
職場のデジタル化についてのアンケート
派遣情報サイトの「エン派遣」が「職場のデジタル化」についてのアンケート結果を公開しています。
「デジタル化」とは、「アナログからデジタルへ置き換えることで業務の効率と生産性を向上させること」です。
派遣は「デジタル化」の影響が大きい業界で、大企業を中心にデジタル化が進んだため「オフィスワーク系」では専門性が低い求人が減っています。
派遣情報サイトとそのユーザーにとっては、とても重要なテーマなのです。
2023年10月から11月にかけて行なわれたインターネット調査には、「エン派遣」のユーザー3,577人が回答しています。
デジタル化を感じているのは半分ちょっと
自分の職場で、「デジタル化が進んでいると感じている」人は、回答者の56%でした。
半分は超えていますが、すごく多いというわけではありません。
デジタル化を感じるきっかけは「ペーパーレス化」
デジタル化が進んでいると答えた人に、「どのようなデジタル化が進んでいるか」を聞いています。
一番多い回答は、「ペーパーレス化」で79%でした。
次に多いのが「クラウド上でのデータ管理・保存」で、ほとんど差がなく「会議のオンライン化」が続きます。
最大のメリットは「データの保管や管理が楽」
「デジタル化のメリット」を聞いています。
一番多い回答は「データの保管や管理が楽」でした。
そして、「情報共有がしやすい」と「仕事のスピードが早い」も、50%を超えています。
デジタル化による問題も避けられない
最後に、「デジタル化が進む環境で働くことによる悩み」を聞いています。
いくつか、実例を見てみましょう。
- 同じ会社でも、部署により在宅ができる部署とできない部署、デジタル化できる業務が多い部署とそうでない部署があり、部署間の連携は以前より難しくなったと感じる。(30代女性)
- 慣れるまで時間が必要。年齢が上の世代への指導、サポートが必須になるため余計に時間がかかることが多い。(20代女性)
- アプリが導入され、退勤後にもメッセージを投稿することが可能になった。プライベートの時間にもメッセージが投稿されて気が休まらない。(30代女性)
- 機械が自動仕分けをしてくれるため、残業や働く時間が無くなり収入が減った。(40代女性)
こうして見ると、コミュニケーションの支障、デジタル化への適応力、デジタル化による収入への影響など、さまざまな分野でデジタル化による影響が出ていることが分かります。
しかし、「デジタル化」以前にも、「OA化」「IT化」などキーワードは変わっても、いつの時代も業務のデジタル化は叫ばれてきました。
それを思えば、「デジタル化」は避けて通れない課題なのでしょう。
しかし、「未だに取引先とのやりとりがFAXのみ」という会社が実在することを思えば、すぐにすべてが変わるほど簡単な道のりではないことも分かります。