インフルエンザの流行が再燃。47都道府県中33の県で「警報」を発令。

[2023/12/16 00:00]
赤は「警報」、黄は「注意報」が発令された県

「警報」は減るが患者数は横ばい

インフルエンザの患者数が増加に転じ、流行が再燃しています。

特に、北海道、東北、九州では、ほぼすべての地域において深刻な状態が続いています。

インフルエンザでは、定点に指定された病院の患者が「10人」を超えると「注意報」が、「30人」を超えると「警報」が発令されます。

12月10日の時点では、全国の33の道県に「警報」が、沖縄以外の残りの都府県に「注意報」が発令されています。

全国の定点病院ごとの患者数も増え、警報レベルを上回る「33.72人」となりました。

また、全体の患者の数は「16万6,690人」で、前の週から3万人も増えました。

ただし、「沖縄県」は他県よりも早く流行したため、すでに流行が終息に向かっています。

「北海道」は厳しい状態が続く

「警報」が出ている県のうち、「北海道」は、特に流行が激しく、定点当たりの患者数が60人を超えました。

これは「警報レベル」の2倍を超えています。

出典:北海道

また、「宮城県」と「大分県」も、定点当たりの患者数が50人を超えています。

他の県についても、いったん減少しながら、再び増えている県が多く、警戒が必要です。

インフルエンザ警報が出ている県

  • 北海道 60.97人
  • 宮城県 57.49人
  • 大分県 53.71人
  • 宮崎県 49.64人
  • 三重県 47.49人
  • 熊本県 46.88人
  • 群馬県 46.45人
  • 長野県 46.23人
  • 福岡県 45.66人
  • 新潟県 41.40人
  • 佐賀県 41.21人
  • 鹿児島県 40.80人
  • 岩手県 40.06人
  • 石川県 39.21人
  • 福島県 38.66人
  • 長崎県 38.57人
  • 広島県 37.82人
  • 栃木県 36.99人
  • 鳥取県 35.76人
  • 岡山県 34.80人
  • 山形県 34.40人
  • 埼玉県 33.91人
  • 奈良県 33.65人
  • 静岡県 33.09人
  • 徳島県 33.08人
  • 山口県 32.99人
  • 千葉県 32.89人
  • 愛知県 32.88人
  • 茨城県 32.07人
  • 香川県 31.91人
  • 青森県 30.83人
  • 福井県 30.69人
  • 和歌山県 30.37人

予防の基本は「マスク」と「手洗い」

インフルエンザの予防は、「マスクの着用」「手洗い」「人混みを避ける」が基本となります。

特に高齢者は、インフルエンザワクチンの接種を検討してください。

ワクチンの接種は、市区町村単位で行なわれています。

高齢者については補助もあるので、もよりの市区町村のホームページで確認してください。

[シニアガイド編集部]