お酒に一番お金を使う街は「新潟市」、ビールなら「京都市」

[2017/3/17 00:00]

お酒の好みの地域差を見るランキング

お酒は嗜好品の代表格だけに、地域による好みの違いが大きいことで知られています。

例えば「清酒(日本酒)」であれば北陸や東北地方、「焼酎」なら九州地方でよく飲まれているという印象があります。

これを裏付けるデータを総務省統計局が発表しています。

「品目別都道府県庁所在市 及び 政令指定都市ランキング」というデータで、2人以上の世帯の家計調査を基にして、その都道府県を代表する都市で、どんな食品がどれだけ消費されているかが分かります。

このデータを基にして、今回は「お酒」の種類による地域差を見ていきましょう。

ページの検索で探しやすいようにグラフ化せず、文字をテキストのままにしてあるので、長い記事になっています。ご了承ください。

お酒にお金を使うのは「新潟市」

最初に、お酒全体を指す「酒類」のランキングを見てみましょう。いわば総合ランキングと言えるでしょう。

順位は10位までです。

今回のランキングは金額ベースで見ており、都市名の後ろの数字が1年間に消費された金額です。

「新潟市」は、もっともお酒にお金を投じる都市なのです。

  1. 新潟市 55,965円
  2. 盛岡市 52,913円
  3. 青森市 52,132円
  4. 秋田市 52,012円
  5. 山形市 50,932円
  6. 仙台市 50,775円
  7. 札幌市 49,025円
  8. 広島市 48,138円
  9. 山口市 47,838円
  10. 高知市 47,004円

清酒の1位も「新潟市」

次に、「清酒」のランキングです。

こちらも1位は「新潟市」でした。

やはり、北陸地方や東北地方が強いことが分かります。

  1. 新潟市 11,472円
  2. 秋田市 10,210円
  3. 福島市 9,838円
  4. 金沢市 8,880円
  5. 盛岡市 8,659円
  6. 富山市 8,577円
  7. 仙台市 8,223円
  8. 松江市 7,961円
  9. 山形市 7,750円
  10. 長野市 7,629円

焼酎の1位は「宮崎市」

「焼酎」のランキングです。予想通り、九州地方の強さが目立ちます。

1位は「宮崎市」ですが、「鹿児島市」が僅差で追っています。

  1. 宮崎市 14,292円
  2. 鹿児島市 13,154円
  3. 山形市 9,674円
  4. 北九州市 9,195円
  5. 山口市 8,948円
  6. 長崎市 8,947円
  7. 熊本市 8,908円
  8. 広島市 8,769円
  9. 青森市 8,529円
  10. 大分市 8,449円

ビールの1位は「京都市」

「ビール」のランキングです。

1位が「京都市」というのは、予想外でした。

  1. 京都市 14,979円
  2. 札幌市 14,814円
  3. 仙台市 13,894円
  4. 福井市 13,859円
  5. 大阪市 13,534円
  6. 秋田市 13,423円
  7. 山口市 13,339円
  8. 青森市 13,278円
  9. 富山市 13,261円
  10. 堺市 13,222円

ウイスキーの1位は「青森市」

「ウイスキー」のランキングです。

1位が「青森市」というのは意外と感じる方が多いのではないでしょうか。

  1. 青森市 3,136円
  2. 山形市 2,992円
  3. さいたま市 2,653円
  4. 福島市 2,615円
  5. 札幌市 2,606円
  6. 盛岡市 2,528円
  7. 仙台市 2,329円
  8. 横浜市 2,295円
  9. 前橋市 2,223円
  10. 相模原市 2,187円

ワインの1位は「東京都区部」

「ワイン」のランキングです。

「東京都区部(23区)」が1位というのは、言われてみれば納得できる順位です。

  1. 東京都区部 7,510円
  2. 横浜市 6,648円
  3. 長野市 5,702円
  4. 甲府市 5,578円
  5. さいたま市 5,252円
  6. 川崎市 5,148円
  7. 盛岡市 4,488円
  8. 仙台市 4,455円
  9. 千葉市 4,431円
  10. 山形市 4,131円

発泡酒、第三のビールは「高知市」

最後のランキングは、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」です。いわゆる「第三のビール」も含まれます。

1位の「高知市」は日本酒のイメージが強いのですが、発泡酒も飲まれるようです。酒類総合ランキングで10位に入るだけに、基本的にお酒が好きな土地柄なのでしょう。

  1. 高知市 17,183円
  2. 新潟市 15,801円
  3. 鳥取市 14,493円
  4. 盛岡市 13,892円
  5. 青森市 13,781円
  6. 山口市 13,465円
  7. 札幌市 13,266円
  8. 広島市 13,153円
  9. 宮崎市 12,685円
  10. 熊本市 12,242円

お酒にお金を使わないランキング

最後に、お酒にお金を使わない都市のランキングを見てみましょう。

  1. 那覇市 31,111円
  2. 津市 31,333円
  3. 浜松市 31,502円
  4. 岐阜市 34,094円
  5. 鹿児島市 34,298円
  6. 和歌山市 35,223円
  7. 松山市 35,565円
  8. 水戸市 36,872円
  9. 大津市 37,190円
  10. 徳島市 37,369円

これもまた、意外な顔ぶれとなっています。

1位の「那覇市」はお酒を飲んで宴会するというイメージが強いので、特に意外です。

また、鹿児島市は、お酒全体に使っているお金は多くないのに、「焼酎」のランキングで2位に入っています。

いかに焼酎が好きな土地柄なのかが分かります。

ついでに調べてみると、「焼酎」の宮崎市と鹿児島市、「ウイスキー」の青森市、ワインの「東京都区部」は、全国の平均金額の2倍以上を、そのお酒に費やしています。

それだけ、これらの都市では、その酒が愛されているということの表れでしょう。

[シニアガイド編集部]