離れて暮らす親を見守る電気ポット「i-PoT(アイポット)」

[2015/10/23 01:17]

14年も実績があるサービス

離れた土地で暮らす親が元気で暮らしているかどうかは気になるものです。そういうニーズに応えて、親の動向を確認するための商品がいくつか登場しています。

なかでも、象印マホービンの「i-PoT(アイポット)」は、長く使われている商品です。最初のモデルは2001年3月に発売されていますから、すでに14年以上の実績があります。

象印マホービンでは、このi-PoTを活かした「みまもりほっとライン」というサービスを提供しています。

1日2回のメールで給湯や外出を報告

もう少しくわしく、みまもりほっとラインのシステムを見ていきましょう。

2008年に発売された現在の「i-PoT CV-DA22」は、本体内にNTTドコモのFOMAを使った通信機能を内蔵した電気ポットです。携帯電話の回線を使っているので設置工事はいりません。

i-PoTの電源を入れたり、お湯を出す「給湯」ボタンを押すと、i-PoTは「みまもりほっとライン」のサーバーに通信を行ないます。サーバーはその信号を記録しており、1日に2回、指定されているメールアドレスに「何時に電源が入った。何時に給湯があった」というレポートを送ります。

外出などで給湯が途切れる場合に備え、i-PoTの本体には「おでかけ」ボタンも用意されています。外出の前後に、このボタンを押すと「何時に外出した」「何時に帰宅した」という信号が送られ、定期的に送られるメールに含まれて報告されます。

見守る側は、1日2回定期的に届くメールに加え、「みまもりほっとライン」の専用ホームページにログインすることで、過去の履歴を見たり、メールをリクエストして最新の状況を確認することもできます。

i-PoTとサーバーとの間の通信はFOMAなので、i-PoTは日本全国で使用できます。また、メールやサーバーによる確認作業はインターネット経由なので、国内にいる親の状況を海外から確認することもできます。

月3,000円の定額サービス

「みまもりほっとライン」のサービス料金は、開始時に5,000円(税別)、それ以後は毎月3,000円(税別)の月極契約となっています。

この費用には、i-PoTのレンタル料金や、通信費など一切を含んでいます。

オプションとして、メールアドレスの追加もでき、1メールアドレス当たり月100円(税別)で、2メールアドレスまで追加できます。このオプションを使うと、兄弟などで最大3人まで見守り役を務めることができます。

電気ポットで見守る理由

象印のホームページでは、「親の動向を確認する方法はいくつもあるのに、なぜ電気ポットなのか」という理由について次のように答えています。

「電気ポットには、規則的に使われるという特長があります。だいたい朝、昼、晩とお食事の時に使われますので、生活のリズムを把握するのにはたいへん適した日用品であると言えます。また、プライバシーを大事にできることも長所です。お湯を注いでお茶を飲むという行為は、人に知られてもそれほど気になりませんので、お年寄りに抵抗感や違和感を与えません。」
つまり、人感センサーなどによる直接的な「監視」ではなく、少し距離を置いた形で「見守り」ができるのがi-PoTの利点です。

同社の開発者インタビューでも「今日も元気だよと思いながらお茶を飲み、今日も元気だねと思いながらメールを確認する。この些細な安心感を提供したいと思い開発を行いました。」という記述があり、見守られる側に邪魔にならず、見守る側に安心感を与えることを目的としていたことがわかります。

電気ポットを使ってもらえるかどうかが分かれ目

i-PoTによる「みまもりほっとライン」は、電気ポットを使ってお茶を淹れるという作業を記録し、メールで通知するサービスです。

したがって、電気ポットを使うことが習慣になっていないと、役割が果たせません。

つまり、i-PoTが役に立つかどうかは、親御さんが電気ポットを生活の中に取り入れてくれて習慣化してくれるかどうかがポイントとなります。

親御さんの中には、節電のために電気ポットを使うことに抵抗を示したり、使用頻度が下がってしまう場合もあるでしょう。節電を心配する親御さんには、「これは最新の魔法瓶タイプの電気ポットだから、保温ではほとんど電気を使わない」ことを説明してあげましょう。

それでも使ってもらえるかどうか不安なときは、象印マホービンが2015年12月まで行なっている「1カ月間無料のお試しキャンペーン」で試してみましょう。いったん保証金5,000円(税別)がかかりますが、1カ月使って継続しない場合は全額返金されます。

[シニアガイド編集部]