現役世代の78%が「受け取る公的年金は生活するのに不足」と回答
現役世代550人にアンケート
現役世代の78%が、「受け取る公的年金の額は生活するのに不足」と考えているというアンケート結果が出ています。
このアンケートは、年金/人事のコンサルティングを業務とするIICパートナーズがインターネット上で行なったもので、20代~50代の男女550人が回答しています。
年金が不足すると思う人は78%
「自分が将来受け取る公的年金は生活するのに十分な額受け取ると思いますか?」という質問に対して、「不足すると思う」が78%、「ある程度以上受け取ると思う」が14%、「わからない」が8%、「十分受け取る」が1.6%でした。
不足すると思うの内訳では、「かなり不足する」が57.5%、「やや不足する」が20.5%で、悲観的な見方をしている人が多いことがわかります。
年金は25万円ほしいが、受け取るのは16万円と予想
「個人年金や企業年金も含めて、夫婦2人世帯で、受け取る理想的な年金額は?」という設問に対して、「26~30万円」が22.7%、「21~25万円」が20.7%、「16~20万円」が17.8%で、平均値は24.77万円となります。
「同じ条件で実際に受け取る年金額は?」という設問には、「10万円以下」が28.4%、「11~15万円」が27.3%、「16~20万円」が19.5%で、平均値は15.95万円となります。
つまり、平均的には「夫婦2人の年金額は理想的には25万円ほしいが、受け取るのは16万円ぐらい」と見ています。
さらに、実際に受け取る年金額の予想では、過半数の人が15万円以下、4分の1以上の人が10万円以下と悲観的な予想をしており、不安を持っていることが感じられます。
年金は65歳までにはほしい
「年金の受給開始時期は何歳を希望しますか?」という設問には、「60歳以下」が24.7%、「61~65歳」が49.3%、「66~70歳」が21.5%、「71~75歳」が3.3%、「76歳以上」が1.3%でした。
全体の4分の3以上の人が、65歳までには年金を支給開始して欲しいと希望しています。遅くなっても70歳までで、71歳以上でも良いと言う人は、極めて少ないことがわかります。