パチンコや麻雀を楽しむ「娯楽型介護施設」に対して、ケアマネジャーも意見が割れる

[2016/1/10 00:00]

娯楽型介護施設については、賛成、反対とも30%台に留まる

利用時間のほとんどをパチンコや麻雀などで過ごす「娯楽型介護施設」について、現役のケアマネージャーに賛否を問うアンケートが公開されました。

このアンケートは介護支援専門員サイト「ケアマネジメント・オンライン」が12月に行なったもので、有効回答数は641名でした。

アンケートでは、娯楽型介護施設について「良い」「良くない」「どちらでもない」で賛否を聞いています。結果は、それぞれが30%台に留まりました。現役のケアマネージャーでも、この主の施設に対する見解が分かれていることがわかりました。

娯楽型介護施設に対しては、賛成と反対のいずれも30%台 ※発表資料をもとに編集部が作成

賛成した理由は「事業所・施設に多様性があるほうが、利用者に合ったところを選べる」が、反対した理由は「介護保険の財源を使ってまで必要なサービスとは思えない」が一番多かったとしています。

これまで担当した利用者のうち、娯楽型介護施設を利用した人が「いる」と答えたケアマネジャーは1割に留まっています。

そして、利用した結果として「人との交流や笑顔に改善が見られた」とする意見がある一方で、「身体機能や認知機能は変わらない」しています。

神戸市、兵庫県などでは条例で規制

「娯楽型介護保険事業所・施設」は、「カジノ型デイサービス施設」とも呼ばれる介護保険によるデイサービス型の施設です。デイサービスの利用時間のほとんどをパチンコや麻雀などのゲームをして過ごすのが特徴です。

一部の施設では、擬似コインを導入することによって訴求力を高めており、他のデイサービスに参加したがらない人でも参加意欲が高いと評価されています。

しかし、2015年に神戸市と兵庫県で「射幸心をあおり、依存性が強くなる」として規制する条例が制定され、他の都道府県でも、その存在を認めるかどうかが問題となっています。

[シニアガイド編集部]