大阪でも、一人暮らし男性は、一人暮らし女性よりも孤独な生活を送っている

[2016/1/17 08:46]

今回は、大阪府が行なった「ひとり暮らし調査」の内容を紹介します。周囲の人とのコミュニケーションについて興味深い結果が出ています。

この調査は2013年に郵送によって行なわれ、65歳以上の高齢者2,760人の回答を得ています。

ふだんのお付き合いは「子ども」「友人、知人」「兄弟姉妹」

「電話などを含め連絡や行き来する方」については、「友人、知人」が最も多く、次いで「子ども」でした。日頃誰とも行き来のないことを意味する「いない」と回答された人も5%います。

「いない」も怖いが、「無回答」の多さも不気味だ

「もっともよく行き来している相手」は、「子ども」が最も高く、次いで「友人、知人」、「兄弟姉妹」の順となっています。
「もっともよく行き来している相手の家の場所」をたずねると、「大阪市内」が多く、次いで「同一区内」です。

大阪市の面積は、東京23区の3分の1ぐらいですから、「大阪市内」というとわりと近く住んでいる印象です。

やはり「子ども」との行き来が頻繁だ

お付き合いの頻度は「週1~3回」

「最も親しくしている方との行き来の頻度」については、「週1~3回」が最も多く、次いで「月1~3回」、「週4回以上」の順となっている。

「年に数回」という人も7.1%いる

男性はお付き合いの頻度が低い

性別でみると男性は人との行き来の頻度が低く傾向があります。最も親しくしている人でも「年に数回」しか行き来しない人が多いのが目につきます。

男女別に見ると、男性の行き来の少なさがよくわかる。「無回答」も多い

ほぼ毎日会話をしている人が半数

「誰とも話をしない日は週に何日か」については「週1日以下」が最も多く、次いで「週2、3日」でした。

ほとんど毎日話しをしている「週1日以下」の人が半数近く居る一方で、「週6日以上」誰とも話をしていない人が4.9%います。

46.6%の人は、週に6日以上は誰かと会話している

ほぼ会話のない男性が7.8%いる

性別でみると、男性の会話の少なさが目立ちます。「週6日以上」誰とも話をしていない人は、女性は3.4%しかいないのに対し、男性では7.8%に増えます。

男性は会話の頻度が低い

退職後に備えて、親族や地域との交際を広げよう

全国規模の調査でも、高齢男性は周囲の人とのコミュニケーションが少なく、孤立しやすい傾向があります。

大阪は、東京に比べるとコミュニケーションが活発な都市という印象がありますが、男性のコミュニケーション頻度が低い傾向は変わっていません。

会社に依存した人間関係は、定年退職後には切れてしまいます。

会社関係以外の交際の少なさを自覚している男性諸氏は、家族や親族、地域などの人間関係を広げる努力をしてましょう。

[シニアガイド編集部]