ほとんど毎日、一人で食事をする70代以上の男性は9.5%、女性は19.0%
[2016/2/29 00:00]
一人で食事をする高齢者の比率
子供世代が独立した高齢者は、一人で食事をする「個食」の傾向があるのではないかと思って、データを探してみました。
すると、2015年に公開された政府による「食育に関する意識調査」に、「一日の全ての食事を一人で食べることがあるか」という設問がありました。
下のグラフが、その結果です。ここでは、50代以上の世代のデータを抜き出しています。
男性は年齢が進むほど「一人で食べる日」が減っていることがわかります。
逆に、女性は年齢が進むほど「一人で食べる日」が増えています。
特に「70歳以上の女性」は、19.0%が「ほとんど毎日」一人で食事をしています。
調査では、一人で食べる理由については調べていません。
想像になりますが、男性は年齢が進むに連れて外出が減り外食の機会が減るので、「一人で食べる頻度」が減っているのではないでしょうか。つまり、妻と家庭で食事を摂る機会が増えているのではないでしょうか。
女性の場合は逆に、子供が独立したり、夫に先立たれたりすることが多いため、年齢が進むほど、自分で作って自分だけで食べる回数が増えるのではないでしょうか。
同居している家族がいる間は、できるだけ家族と一緒に楽しく食事をすることを心がけましょう。
一方で、一人暮らしになっても、自分で食事が用意できる知識と技術を学んでおきましょう。
自分で自分の食事を準備することができなくなると、有料老人ホームなど給食サービスの有る施設への入居が近づくことになります。