バリアフリー化とヒートショック対策を導入したURの「健康寿命サポート住宅」
[2016/3/11 00:00]
独立行政法人 都市再生機構(UR)は、「UR賃貸住宅」の名称で、多くの賃貸物件を提供しています。
最近、力を入れているのは、団地のリノベーション(改修)で、無印良品やイケアと組むことで若い層にも魅力的な賃貸住宅を作る試みが行なわれています。
「健康寿命サポート住宅」もそういう試みの1つで、安全に住み続けられるために必要な高齢者向け住宅を目指しています。
この記事では「健康寿命サポート住宅」のコンセプトを紹介しましょう。
「健康寿命サポート住宅」は、2014年に募集が始まったばかりで、まだ新しいコンセプトです。
既存の団地を、高齢者が住みやすいようにバリアフリー化の改修をおこなっています。
ころびにくく、ケガをしにくい住居を作ることで、健康な状態から、要支援や要介護状態への移行を少しでも遅くすることを目標としています。
主な改修点は次の通りです。
【玄関】
【トイレ】
【浴室】
浴室にはヒーターが配置されていますが、これはアンケート結果でヒートショック対策が重視されていたことを受けて、2015年募集分から取り入れられました。
なお、それぞれの物件において事情が異なるため、実際の装備は個々の部屋で異なります。
現在、URのホームページに用意された「健康寿命サポート住宅」のページに一覧が掲載されています。2016年3月時点では、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、奈良県、福岡県などで募集の実績があります。
URの賃貸住宅は、礼金/仲介手数料/更新料などがなく、収入が限られる高齢者に向いています。
また、入居にあたって保証人を必要としないことも、退職後の高齢者にとって都合が良い条件です。
高齢者専用の相談窓口の設置なども用意されていますので、次の部屋探しをするときには、選択肢の1つとして検討してみましょう。