シニアの海外旅行は、ショッピングやレジャーよりも、異文化との出会いを目指している

[2016/4/13 00:01]
「人生で一度は行っておきたい観光スポット」1位となった「世界遺産 マチュピチュ」

短期海外渡航経験者へのアンケート

大和ネクスト銀行は、5年以内に6カ月以内の海外渡航経験のある全国の20~79歳の男女を対象に、海外渡航に関する調査をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。

その内容から、シニアの海外旅行に対する示唆を与えてくれる部分を紹介しましょう。

図版類は、大和ネクスト銀行のレポートが出典です。

海外で体験できて良かったこと

「海外で体験できて良かったこと」

「海外で体験できて良かったこと」という質問に対して、回答者全体では「食べ物・飲み物」「街並み」「現地の歴史・文化」が3位までを占めています。

60代でも、この3つは人気がありますが、特に「現地の歴史・文化」を挙げる人が多くなっています。また「世界遺産・絶景」が多いのも特徴です。

70代になると、「食べ物・飲み物」の代わりに「世界遺産・絶景」が上位3位に入ってきます。「芸術」「異なる価値観との出会い」「日本の魅力の再発見」などを挙げる人も、他の年代よりも抜きん出て多くなっています。

全体的に、異文化との出会いと交流に楽しみを見出しているがわかります。

一方、60代以上では「ショッピング」「レジャー・スポーツ」などの、娯楽的な楽しみを挙げる人が少なくなります。

渡航前に準備しておけば良かったこと

「海外渡航前に準備しておけば良かったこと」

「海外渡航前に準備しておけば良かったこと」では、回答者全体では「余裕のある大きさのスーツケース」「暑さ・寒さ対策」「常備薬」が3位までを占めています。

60代は、この順位の通りです。

しかし、70代では「日本食(インスタント味噌汁、カップ麺、梅干しなど)」が1位、「常備薬」が2位、「地図・観光ガイドブック」が3位に入っています。

この回答からは、日常的な慣れた環境への思い入れが強いことや、情報収集手段としてインターネットに依らないために紙の本が必要であること、などがうかがえます。

人生で一度は行っておきたいスポット

「人生で一度は行っておきたいと思う海外の観光スポット」

「人生で一度は行っておきたいと思う海外の観光スポット」という問いでは、回答者全体では「マチュピチュ」「グランドキャニオン」「ナイアガラの滝」が3位までを占めています。

60代と70代も、上位3位まで、まったく同じ回答で、これらのスポットの人気の高さがうかがえます。

なお、1位となった「マチュピチュ」は南米ペルーにある15世紀のインカ帝国の遺跡で、標高2,430mの高地にある空中都市として有名なスポットです。

[シニアガイド編集部]