昨年だけで4人が死亡。家庭菜園や庭に危険な有毒植物が!?
[2016/4/15 00:00]
庭や家庭菜園で採った植物で死亡事故も発生
消費者庁が、家庭菜園や庭に植えられた有毒植物による食中毒に警告を発しています。
2015年の1年間に、家庭で有毒植物を食べたことにより、42人が食中毒を起こし、うち4人が死亡しています。
過去10年間では、有毒植物による食中毒によって、10人が死亡しています。
特に、4月と5月は新芽などで植物の区別がつきにくく、有毒植物を誤って食べてしまい、食中毒を起こしやすいシーズンです。
最近の事例では、自宅の庭で採取した植物による事故が多くなっています。
- 自宅の庭のスイセンをニラと思って食べて嘔吐(2016年4月、熊本県)
- 自宅に生えていたイヌサフランを誤食して死亡(2015年9月、山形県)
これらは、観賞用として販売されている植物を、食用の植物と間違って食べたことによるものです。
消費者庁では、家庭菜園や庭に植えた植物を食べる場合は、次のことを守るように呼びかけています。
- 食べることを目的にする場合、食用の植物かよく確認して植え、それ以外の植物は食べない
- 食用植物は鑑賞用植物と区分けして植える
- 食べられるか植物かどうか自信がないものは、食べるのを止める
- 野草を食べる際にも十分に注意する
間違って食べやすい危ない植物図鑑
過去10年間で、食中毒を起こした植物のうち、患者数が多いものと、死亡者数の多いものの写真を掲載します。
また、記事末にリンクがある「自然毒のリスクプロファイル」も、それぞれの植物の毒性について参考となります。