60代になると、高い歯磨き粉を使う人が増える理由

[2016/5/12 00:00]

1日に3回歯を磨く男性は5人に1人

情報インフラ運営会社のプラネットが、歯磨き粉に関するアンケートの結果を公開しています。

アンケートは、インターネット経由で、3,801人が回答しています。

まず、「1日に歯を磨く回数」への回答では、男女差が大きいのが特徴です。

1日3回磨く人は、男性は19%、女性は33%となっています。

つまり、1日に3回歯を磨く男性は5人に1人の割合です。

1日2回でも、男性は65%、女性は85%です。

年齢別にみても、男女差はあまり変わらず、男性の方が歯磨きの回数は少なくなっています。

なお、「歯は磨かない」という人も、男性で2%、女性で1%います。

1日に歯を磨く回数

歯磨きの理由が「虫歯」から「歯周病」に変わる

「どのような効果を期待して歯磨き粉を使っていますか」への回答では、年齢による差が大きく表れています。

50代までは「虫歯予防」が多いのですが、60代では「歯周病予防」が並び、70代では「歯周病予防」の方が多くなっています。

つまり、年齢を重ねていくと、歯磨きの目的が、「虫歯予防」から「歯周病予防」へと変わるのです。

また、40代ぐらいから「歯槽膿漏予防」を理由に挙げる人も増えています。

年齢が高くなると、歯茎(はぐき)の健康に不安を抱く人が増えている様子がうかがえます。

歯磨き粉に期待する効果

60代になると高い歯磨き粉を買う人が増える

「歯磨き粉にかける金額」への回答を見ると、60代以上では高い歯磨き粉を買う人が増えています。

歯磨き粉の値段を「300円」を境にしてみると、50代までは「300円未満」の人の方が多いのですが、60代以上は「300円以上」の人が多くなります。

とくに、60代の7.0%、70代の6.5%は、「1,000円以上」の歯磨き粉を使っています。

歯磨きの目的が「歯周病予防」に変わることによって、歯磨き粉に求める機能も変わり、高機能で高額な製品を買うようになるのでしょう。

歯磨き粉にかける金額
[シニアガイド編集部]