ペットといっしょに入れるお墓「Withペット(ウィズペット)」

[2016/5/13 00:00]
愛猫とともに眠る「Withペット」

ペットと同じお墓に入りたい

いっしょに暮らしていたペットが亡くなったときに、せめて、ペットと同じお墓に入りたいと思われる方も多いと思います。

しかし、ほとんどの霊園や寺社の墓地では、人間以外の納骨は認められていません。

仕方なく、ペット専用の霊園に葬ったり、遺骨を自宅に置いて手元供養されている方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、人間とペットがいっしょに眠ることができるお墓の例として「Withペット(ウィズペット)」を紹介します。

霊園と提携して、ペットと人間が一緒に眠れる

愛犬とともに眠る「Withペット」

「Withペット」はメモリアルアートの大野屋によるお墓で、特定の霊園と提携して、ペットと人間が同じお墓に入れるようにしたものです。

キャッチフレーズは「かけがけのない家族だから、お墓もいっしょ」です。

2016年5月現在、大野屋のホームページでは、8つの霊園が提携先として紹介されています。

  • 町田いずみ浄苑フォレストパーク(東京都町田市)
  • 八王子メモリアルパーク(東京都八王子市)
  • 奥多摩霊園(東京都西多摩郡)
  • 正光寺納骨壇(東京都小金井市)
  • 岩槻光輪浄苑(埼玉県さいたま市)
  • 平成メモリアルパーク(千葉県千葉市)
  • 酒々井霊園(千葉県印旛郡)
  • 神戸山田霊苑(兵庫県神戸市)

ご覧のように、神戸市の「神戸山田霊苑」を除くと、いずれも首都圏に限られています。あらかじめ、霊園の位置を確認しておきましょう。

神戸山田霊苑の「Withペット区画」の例

墓石などは自由にデザインできる

「Withペット」の特徴をまとめてみましょう。

  • 犬猫に限らず、どんなペットでも可能。ただし、納骨できる骨壺のサイズには限りがある
  • 骨壷に納められている状態なら、他のペット霊園などから移して納骨できる
  • ペットの遺骨だけ先に納めることもできる
  • 霊園ごとの規約の範囲で、石碑(墓石)のデザインが自由にできる
  • 石碑にペットの名前やメッセージを刻むことができる
  • 特別な価格設定はされておらず、通常のお墓に準じたコストで建てられる
愛犬の写真や名前などを刻んだ例

Withペットは、お墓を建てられる霊園が限られているという欠点はありますが、家族のお墓に共に生きたペットも一緒に埋葬できるというメリットがあります。

「一緒に暮らしたペットとともに眠りたい」という意思を持っていらっしゃる方にとっては、選択肢の1つとなるでしょう。

[シニアガイド編集部]