熊本地震で支払われた地震保険の保険金は、阪神・淡路大震災の3倍以上
[2016/6/2 00:01]
地震保険の保険金規模としては歴代2位
この度の平成28年熊本地震により、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
日本損害保険協会は、5月30日時点における、熊本地震における地震保険の保険金の支払金額などを公開しました。
地震保険の支払件数は「147,575件」、支払われた保険金は「2,399億円」となりました。
なお、支払件数1件当たりの保険金は約163万円でした。
この、「2,399億円」という金額は、阪神・淡路大震災で支払われた783億円という保険金の3倍以上となります。
また、この金額は、過去最大だった東日本大震災の支払金額1兆2,654億円には及びませんが、歴代2位となりました。
今回の「平成28年熊本地震」による被害の大きさが伝わってきます。
熊本県内に被害が集中
県別に見ると、被害が大きかった熊本県が、支払件数/支払金額とも大きくなっています。
支払件数、支払金額とも全体の約9割を熊本県が占めています。
また、1件当たりの金額も173万円と大きく、家屋や家財の被害の大きさが察せられます。
地震による被害は地震保険でしかカバーされない
地震保険は、火災保険とセットでしか販売されていません。
また、設定できる契約金額は、火災保険の契約金額の半額までという制限もあります。
これらの理由から、地震保険の加入率は低く、2014年度末の時点で、熊本県の世帯加入率は28.5%でした。
全国平均は28.8%ですから、平均をちょっと下回っています。
それでも、今回は、約14万件に対して2,399億円の保険金が支払われました。この件数と金額から、いかに大地震による被害が大きいかがわかります。
このように、地震による被害は大きなものとなるため、通常の火災保険ではカバーされず面積となっています。地震による被害は、専用の地震保険でしかカバーされません。
持家にお住まいの方は、ぜひ、地震保険の加入を検討してください。