「ふるさと納税」している50代男性は平均12万円も使っている
「ふるさと納税」に関する調査
「食」に関する調査研究機関の「ホットペッパー グルメ リサーチセンター」が行なった、ふるさと納税の調査結果が公開されています。
調査対象は、首都圏、関西圏、東海圏に在住の20~69歳の男女で、全体では1万人規模の大きな調査です。
結果の一部は、性別、年代別に分類されており、ふるさと納税の利用状況の違いがくっきりと出ています。
ここでは、50代と60代のデーターに注目していきます。
2015年にふるさと納税をした人は10.3%
2015年に「ふるさと納税」をした人は、10.3%でした。
「以前にしたことはあるが、今年はしていない」人は1.5%でした。
つまり、実際にふるさと納税をしたことがある人は、この2つを合わせた11.8%に留まっています。
なお、年齢別でも、ふるさと納税の経験者の比率は、あまり差がありません。
ただし、「60代女性」は9%と少なくなっています。
50代男性は平均で12万円つぎ込んでいる
2015年にふるさと納税をしたことがある人の利用金額は平均で「69,450円」でした。
とくに、「50代男性」では、平均金額は「122,169円」で、12万円を越えています。
また、利用率の低い「60代女性」も利用金額は「81,451円」と大きく、やっている人は少ないが、使っている人は利用金額が大きいという傾向があります。
1年の利用回数は平均で4.2回
2015年にふるさと納税を利用した回数の平均は「4.2回」でした。
そして、50代男性は「6.4回」、60代女性は「5.2回」と平均以上に活発に利用しています。
返礼品で多いのは「肉」「米」「魚」
では、ふるさと納税の返礼品は何が多いのでしょう。
一番多いのは「肉」で、次が「米穀」「魚(魚介類)」の順でした。
世代による差はあまりなく、「肉」が圧倒的な支持を得ています。
ふるさと納税した理由は「返礼品」だが、それだけではない
ふるさと納税をした理由については、「返礼品が魅力的だった」が1番多くなっています。
ただし、それだけではありません。特に50代以上では「自分の故郷ではないが、寄付を通じて地方を支援したかった」という回答が多くなっています。
面白いことに「自分の故郷に、寄付を通じて支援したかった」よりも、「自分の故郷ではないが~」の方が多くなっています。
例えば、配偶者の故郷や、以前転勤で勤務していた県など、これまでの人生でできた「その土地への縁」が、ふるさと納税をする理由になっているのでしょう。
先日の「熊本地震」でも、被害を受けた自治体に向けて、義援金の代わりにふるさと納税を呼びかける動きがありました。
個人が特定の自治体を支援するための仕組みとして、ふるさと納税は使いやすい制度であり、これからも新しい使い方が見つかることでしょう。