故人の好物にちなんだ、お線香とローソク

[2016/7/8 00:00]
仏壇に供えられた「すいか」のお線香とローソク

故人の好物をローソクや線香で表現

ローソクやお線香などのメーカーとして著名なカメヤマから、今年も「コラボ・好物シリーズ」の新作が登場しています。

このシリーズは、故人が好きだったものを象ったお線香やローソクを商品化したものです。

お線香の新商品は「すいか」

今年の新作は「すいか」のお線香

お線香の方は、商品に似せたパッケージの中に、その商品に近い香りがする線香が入っています。

2016年の新作は「すいかの香りのミニ寸線香」で、すいかの甘い香りを再現し、線香本体も赤と緑のツートーンカラーで果肉と皮を表現しています。

シリーズには、「サクマドロップス」「ボンタンアメ」「ミルキー」「いちごみるく」「北のかおりハッカ油」「夕張メロンキャラメル」「深煎りした焙煎珈琲」「林檎」などのシリーズがあります。

サクマドロップスやミルキーなどは、元の商品のメーカーとコラボレーションしており、パッケージなどもよく再現されています。

「サクマドロップス」のお線香

故人の好物を象ったロウソク

ローソクの方は、商品そのものをかたどっているので、ロウで作った食品サンプルのミニチュアというイメージです。

食べ物では、寿司、ラーメン、どら焼き、プリン、かき氷、おしるこを始めとして、スイーツ、愛妻弁当などひねったものも用意されています。

コラボレーション商品としては「カップヌードル」があり、あのパッケージが再現されています。

飲み物を象ったものとして、コーヒー、紅茶、緑茶をはじめ、焼酎、ビール、ワインなどのアルコール類もあります。

おつまみとして「えだまめ」も用意されているので、添えてあげましょう。

コラボレーション商品としては「ワンカップ大関」「大分むぎ焼酎二階堂」が用意されています。

ロウソクでできた供物は、実物を備えるよりも傷みにくいというメリットがあります。仏壇でも有効ですが、特にお墓参りにも向いています。

最近は、鳥害対策として、生の食べ物を供えることを禁じている霊園もありますが、ロウソクであれば問題ありません。

「ミニジョッキ」と「えだまめ」を象ったロウソク

「コラボ・好物シリーズ」のマナー

「コラボ・好物シリーズ」は、故人が好きだったものを、供えてあげたいという気持ちを示すことができる商品です。

ただし、法事など、人が集まる公の席では、不謹慎な供物と考える人も多いと思われますので、避けましょう。

特に、お線香のほうは、一般的な線香とは異なる甘い香りがするので、人が集まる場では違和感があります。

ロウソクについては、お線香ほどの好みの差はないと思いますが、人によって受け止め方の差はあるでしょう。集まる人の顔ぶれを考えてから選びましょう。

「コラボ・好物シリーズ」は、故人と自分の2人の気持ちのつながりを再確認するためのお供え物として、故人と向き合えるプライベートな空間で使うことをお勧めします。

[シニアガイド編集部]