故人の好物にちなんだ、お線香とローソク
故人の好物をローソクや線香で表現
ローソクやお線香などのメーカーとして著名なカメヤマから、今年も「コラボ・好物シリーズ」の新作が登場しています。
このシリーズは、故人が好きだったものを象ったお線香やローソクを商品化したものです。
お線香の新商品は「すいか」
お線香の方は、商品に似せたパッケージの中に、その商品に近い香りがする線香が入っています。
2016年の新作は「すいかの香りのミニ寸線香」で、すいかの甘い香りを再現し、線香本体も赤と緑のツートーンカラーで果肉と皮を表現しています。
シリーズには、「サクマドロップス」「ボンタンアメ」「ミルキー」「いちごみるく」「北のかおりハッカ油」「夕張メロンキャラメル」「深煎りした焙煎珈琲」「林檎」などのシリーズがあります。
サクマドロップスやミルキーなどは、元の商品のメーカーとコラボレーションしており、パッケージなどもよく再現されています。
故人の好物を象ったロウソク
ローソクの方は、商品そのものをかたどっているので、ロウで作った食品サンプルのミニチュアというイメージです。
食べ物では、寿司、ラーメン、どら焼き、プリン、かき氷、おしるこを始めとして、スイーツ、愛妻弁当などひねったものも用意されています。
コラボレーション商品としては「カップヌードル」があり、あのパッケージが再現されています。
飲み物を象ったものとして、コーヒー、紅茶、緑茶をはじめ、焼酎、ビール、ワインなどのアルコール類もあります。
おつまみとして「えだまめ」も用意されているので、添えてあげましょう。
コラボレーション商品としては「ワンカップ大関」「大分むぎ焼酎二階堂」が用意されています。
ロウソクでできた供物は、実物を備えるよりも傷みにくいというメリットがあります。仏壇でも有効ですが、特にお墓参りにも向いています。
最近は、鳥害対策として、生の食べ物を供えることを禁じている霊園もありますが、ロウソクであれば問題ありません。
「コラボ・好物シリーズ」のマナー
「コラボ・好物シリーズ」は、故人が好きだったものを、供えてあげたいという気持ちを示すことができる商品です。
ただし、法事など、人が集まる公の席では、不謹慎な供物と考える人も多いと思われますので、避けましょう。
特に、お線香のほうは、一般的な線香とは異なる甘い香りがするので、人が集まる場では違和感があります。
ロウソクについては、お線香ほどの好みの差はないと思いますが、人によって受け止め方の差はあるでしょう。集まる人の顔ぶれを考えてから選びましょう。
「コラボ・好物シリーズ」は、故人と自分の2人の気持ちのつながりを再確認するためのお供え物として、故人と向き合えるプライベートな空間で使うことをお勧めします。