40代までは「スマホ」、50代以上は「パソコン」が主流

[2016/7/25 00:01]

通信に関する年に1度の大規模な調査結果

総務省が、2015年末時点の「通信利用動向調査」の結果を公開しています。

これは、2016年1月~2月に、136,402人に対して行なった大規模な調査です。

調査対象となっているのは、20歳以上の世帯主がいる家庭の6歳以上の構成員です。

通信利用動向調査は、1年に1度行なわれているため、使用状況や機器の変化を追うことができるが特徴です。

インターネット利用が9割を切るのは60代以上

インターネット利用状況は、回答者全体では「83.0%」でした。

年代別に見ると、13歳~59歳では、インターネット利用が9割を上回っています。

60代では「76.6%」、70代が「53.5%」、80代以上が「20.2%」でした。

60代と70代は、昨年の調査よりも増えていますが、80代はマイナスとなっています。

年代別のインターネット利用状況

スマホよりパソコンを使うのは50代以上だけ

インターネットを利用するための機器は、パソコンが「56.8%」、スマートフォンが「54.3%」で、わずかにパソコンの方が多くなっています。

しかし、年代別にみると、13歳~49歳まではスマートフォンの方が多くなっています。

とくに40代については、前回まではパソコンの方が多かったのが、今回の調査でスマートフォンに逆転されました。

パソコンを使う人が多いのは、50代と60代以上の年代に限られています。

インターネットを利用する機器

SNSを使っている50代は半数以下

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用している人は、全体では「48.9%」でした。

利用状況を年代別にみると、13歳~49歳までは50%以上となっていますが、50代は「40.6%」、60代以上は「20.9%」に留まっています。

SNSの利用状況

スマホでインターネットが当たり前の時代

情報通信機器の保有状況をみると、スマートフォンは「53.1%」に伸びました。

スマートフォンを持っている人が50%を越えたのは初めてです。

携帯電話の個人の保有状況

全体の傾向を見ても、40代までは「スマートフォン」が中心で、インターネットにつながっているのが当たり前の状況です。

それに対して、50代以上は使用する機器が「パソコン」中心で、60代以上になるとインターネットにつながっていない人が増えてきます。

來年の調査では、50代以上でのスマホの普及状況と、60代以上でインターネットを利用できる人の増加状況が注目されます。

[シニアガイド編集部]