転職先でトラブルを起こしやすい年齢と、その対策
転職コンサルタントに聞いたアンケート
人材紹介サイト「ミドルの転職」は、「転職先企業への馴染み方」について、転職コンサルタント111人にアンケートした結果を公開しています。
アンケートによれば、転職先で前職の仕事のやり方を持ち込むというトラブルが多く、また、トラブルを起こしやすい年代は40代と50代であることがわかりました。
データ及びグラフは「ミドルの転職」のリリースが出典です。
過去のやり方を忘れないと、転職先でトラブルになる
「35歳以上のミドルが転職先で起こしがちな失敗は何ですか」という質問に対して、「前職の仕事のやり方を持ち込む」が一番多く挙げられました。
以下、「前職と比べて悪く言う」「社内ルールを軽視する」「分からないことを質問しないまま業務を進める」などが30%を越えています。
前職での経験を元に仕事をし、その会社のやり方を軽視してしまう方も多いようです。“郷に入れば郷に従え”と言われるように、まずは入社した企業のやり方を知ろうという姿勢が大事でしょう。
トラブルになりやすい年齢とタイプ
では、どんなタイプの人が、転職先の企業に馴染むのに時間がかかるのでしょう。
年代別では「40代」と「50代」が40%を越えています。
この年代は、「様々な経験と成功体験を積んできた方が多く、実績を残してきたというプライドを捨てられない方が多い」というコメントが多く挙げられました。
企業規模や企業のタイプ別で見ると、「大企業から中小企業への転職」の際に時間がかかるようです。
中小企業は「社内ルールやインフラが整っていない」「非定型業務が多い」など、業務が幅広くなるといった点で馴染むまでに時間がかかるのではないかという回答が多く寄せられました。
転職先に馴染むための対策
では、どうすれば転職先に馴染むことが出来るのでしょう。
まず、入社が決まるまでの対策としては、「直属の上司や同僚と会う機会を作ってもらう」が、とくに多く挙げられています。
理由としては、「経営者や人事だけでは現場の雰囲気がわからないから」「入社後のイメージが持ちやすくなるため」などが挙げられています。
また、「入社後にやっておいた方が良いこと」として「周囲とのコミュニケーションを密に取ること」と「転職先企業の仕事の進め方を理解すること」の2つが多く挙げられています。
さらに、「前職と現職を比較しない」も、半数以上が支持しています。
やはり、前職の経験や知識に頼るのではなく、今いる会社のやり方を新たに学び、そのルールを尊重した上で自分の力を発揮するように心がけることが、トラブルを防ぐための基本的な姿勢のようです。