自宅で使うお醤油は、関東は「こいくち」、西日本は「うすくち」と「さしみ」が強い
インターネット調査会社のマイボイスコムが、「醤油(しょうゆ)」ついてのアンケート結果を公開しています。
全国の男女11,509人の回答を集めており、地域による違いがうかがえる結果となっています。
「こいくち醤油」が主流だが、西日本では「うすくち醤油」も強い
「どのようなタイプのしょうゆを使いますか。複数の特徴があるものを使っている場合は、すべて選んでください。(複数回答可)」と質問し、自宅で使う醤油の種類を聞いています。
一番多い回答は、「こいくち醤油」で63.0%でした。
次は「うすくち醤油」で25.6%です。
3位以降は、「減塩醤油」「丸大豆醤油」「だし入り醤油」「さしみ醤油」が1割台で続きます。
「うすくち醤油」と「さしみ醤油」は、西日本で比率が高く、東日本で低い傾向です。
「キッコーマン」が強いが、2位以下は地域差が大きい
「主に使っているしょうゆのメーカーをお聞かせください。(複数回答可)」と質問し、メーカー名を聞いています。
1位は「キッコーマン」で64.5%でした。
2位と3位は「ヤマサ醤油」と「ヒガシマル醤油」が1~2割で続きます。
地域別に見ると、キッコーマンが全国で強いのですが、2位以降は地域差が出ています。
東日本では「ヤマサ醤油」が、中部では「イチビキ」が、近畿・中国・四国では「ヒガシマル醤油」、九州は「フンドーキン醤油」が多くなっています。
西日本は醤油を使い分ける
「用途や料理によってしょうゆの種類を使い分けていますか」という質問に対して、「用途に関わらず、同じ種類の醤油を使うことが多い」が53.8%で半数を超えています。
「用途によって醤油の種類を使い分けることが多い」は37.2%でした。
醤油の使い分けは地域差が大きく、西日本では「用途によって醤油の種類を使い分ける」、東日本では「用途に関わらず、同じ種類の醤油を使う」が半数を超えています。
50代の5割は「ほとんど毎日使う」
「醤油をどのくらいの頻度で使いますか。食品にかけたり、料理に使ったりする場合をあわせた、平均的な頻度をお聞かせください」という質問では、「ほとんど毎日」が41.3%で最多でした。
「週4~5回」と「週2~3回」が2割強で続きます。
性別年代別では、女性と高齢層は醤油を使う回数が多くなっています。「ほとんど毎日」の比率を年代別にみると、20代では2割強ですが、50代以上では5割となっています。
醤油は地域の食文化のベース
よく使うメーカーの質問でも、2位に入るメーカーは地域によって異なっています。
イチビキ、ヒガシマル、フンドーキンなど、その地域に根づいた醤油には独自の魅力があります。
今回のアンケートはメーカー名を選ぶ形になっていますが、地域によっては、名前が挙がっていない地元のメーカーが強く、「その他のメーカー」が上位に入っています。
醤油が、その地域の食文化のベースとして深く根付いている証拠でしょう。
最近は全国各地の醤油が手に入れやすくなっています。自宅で食べる刺し身の醤油を、これまで使ったことにない醤油に変えてみるだけでも、新しい味が体験できます。お試しください。
旅をするときも、その地域の醤油も味わうことを意識すると楽しみが広がります。