写真を撮る道具は、コンデジとスマホが拮抗。撮影するのは「旅行」のとき
情報インフラ運営会社のプラネットが「写真に関する意識調査」の結果を発表しています。
アンケートはインターネット上で行なわれ、4,219人が回答しています。
「若い」「女性」はスマホ、「高齢」「男性」はコンデジ
「ふだん写真を撮る際に使用しているカメラを教えてください」という質問では、「コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)」が52.4%、「スマートフォン(スマホ)」が50.2%で、競り合っています。
年代別に見ると、年齢が若いとスマホが多く、年齢が高くなるとコンデジが多くなります。
また、性別で見ると、男性はコンデジ、女性はスマホが多くなっています。
写真を撮るのは「旅行」のとき
「あなたは何を撮っていますか」という質問では、「旅行」が1位で4割の人が挙げています。
2位は「家族」、3位は「旅行以外の風景」でした。
性別でみると、男性は「趣味」「仕事上の記録」などが多く、女性は「料理」や「ペット」「子供」などが多くなっています。
自撮り写真は「旅行」ならでは
「自分を撮るシチュエーションを教えてください」という質問で、自撮り写真をとる状況を聞いています。
自撮り写真を取る機会は、「旅行に行ったとき」が67.6%で、飛び抜けた1位でした。
2位は「特別な経験をしたとき」で23.3%、3位以下は「髪を切った、髪型が気に入ったとき」と「SNSにアップしたいとき」が続きます。
男女差では、男性は「SNSにアップしたいとき」が、女性は「髪を切った、髪型が気に入ったとき」が多い傾向にあります。
実は、写真を撮られたくない人が多い
逆に「自分が写真に写ることは好きですか」と聞いています。
「嫌い」「やや嫌い」を合わせた“嫌い”の計は66.3%と半数を越えており、写真に写ることが嫌いな人の方が多いことがわかりました。
「好き」と「やや好き」を合わせた“好き”の計は33.7%で、“嫌い”の約半分です。
「自分が写真に写ることが嫌いな理由を教えてください」と聞くと、「写真写りが悪いから」51.6%、次いで「自分の顔やスタイルが嫌いだから」41.2%という回答でした。
なお、男性は「面倒くさいから」という回答も多くなっています。
2つの質問の回答からみると、旅行中だけは自撮り写真を撮るが、普段は写真に写るのを避ける人が多いようです。
撮った写真は、パソコンかスマホに保存
「撮った写真をどのように利用していますか」という質問では、記録として保存している人が多いことがわかりました。
1位は「記録としてパソコンやサーバ、外付けハードディスクに保存」で、2位「記録としてカメラやスマホの本体内に保存」でした。
男性はパソコンに、女性はカメラやスマホの本体に保存している人が多いようです。
3位は「自宅でプリント・現像する」で、特に70代以上で多くなっています。
保存以外の用途では、「メールやLINEなどで送る」が4位に入っています。なお、30代はFacebook、20代はTwitterやInstagramと、年代によって使うSNSが異なっている様子もうかがえます。
まだ伸びるスマホのカメラ機能
普通の人が写真を撮影する道具は、ここ十数年で、銀塩カメラからデジタルカメラ、そして携帯電話(ガラケー)から、スマホへと大きく変わりました。
今回の調査でも、一部では銀塩カメラを愛用し続けている方が残っていることがわかります。
しかし、全体の傾向としてはスマホが主流になりつつあります。また、写真の楽しみ方も、現像や印刷から、メールやSNSを利用した共有へと移り変わりつつあるようです。
現状では、スマホのカメラとしての性能は向上し続けており、まだまだ変化が予想されます。これから先も、新しい写真の楽しみ方が出て来ることでしょう。